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■URL
http://www.net2phone.com/
http://www.net2phone.com/english/news/releases/11_16_99.html
インターネット電話会社の米Net2Phone社は16日、クライアントの新バージョン「Net2Phone V.10」を発表した。現在、同社のサイトからベータ版をダウンロードできる。
今回のバージョンアップの大きな特徴の1つは、クライアントにPC対PCの通話機能を設けたこと。Net2Phoneクライアントを常駐させておいた状態でオンラインになっていれば、相手からの通話を通常の電話と同じ感覚で受けることができる。音質は携帯電話ほどで、通常の利用には十分の品質と言えるだろう。将来的には、普通の電話からNet2Phoneに登録してある電話番号に電話できるようにする予定とのことだ。
また、新バージョンではICQに対応した。ICQが起動している状態でNet2Phoneを立ち上げると、ICQのバディリストが表示され、オンラインになっている人をクリックすると相手と音声通話できる。なお、この際、相手側もNet2Phoneを常駐させている必要がある。
さらに、これまで別のソフトとして配布されていたFAXソフト「Net2Fax」が同じクライアントに含まれるようになった。この機能を使うと、文書ファイルを選択するだけで世界中のFAXに格安の料金でFAXを送信することができるようになる。ただし、通常のNet2Phoneと同様に事前にクレジットカードか国際為替を使って料金を支払う必要がある。
なお、今回のクライアントからデザインも一新されている。一見すると多機能電話のような外観で、すべての機能を1つの画面から利用できるようになっている。また、ソフトの外見を自分好みに変えられるスキンがついているが、ベータ版では今のところ一種類しか選択できない。
この新しいNet2Phoneには様々な機能が含まれているが、新しいアイディアや技術はそれほどあるわけではない。それでも、ICQと対応してクライアントが常駐できるようになったことで、音声ですぐに会話できるメリットはとてつもなく大きい。国内においてもインターネットの常時接続が普及すれば、職種によってはほとんど通常の電話が必要なくなるといったことも生じるかもしれない。
('99/11/17)
[Reported by taiga@scientist.com]