初日のビル・ゲイツ氏の基調講演にも登場した、MSNへアクセスするための専用端末「ウェブコンパニオン」のプロトタイプのいくつかがMicrosoftブースに展示されていた。実際には稼動していなかったが、コンパック、エイサーなどの数社がすでに開発を始めているという。
また、電子ブックなどの装置でこれまでよりも美しいフォントを表示する技術である「クリアータイプ」もデモンストレーションされていた。これまでのグレースケールフォントよりもはるかにフォント表示の品質は向上していることが確認できた。しかし、残念ながら日本語はまだ対応していない。
Microsoftブースに展示された「ウェブコンパニオン」。右の写真はコンパック製 |
ネットワークアプリケーションとして「ホワイトボード」というコンセプトのもの(PC上で絵を描くと別のマシンでも同時に表示されるソフト)はこれまでもいくつか発表され、姿を消していったものも多い。1度や2度は使ってみても、長続きしない原因は実際にはパソコンの画面の上にお絵かきをしなければならないことから、現実の会議では使いにくかったからだろう。
しかし、Virtual Ink社のMimioやElectronics For Imaging社のeBeamが出展しているホワイトボードは、まさに本物のホワイトボードにペンの動きを検出するセンサーを貼り付け、離れたところにあるPCでホワイトボードに書き込まれたイメージと同じものを見ることができるというものだ。価格はハード、ソフト込みで500ドル前後と手ごろ。
e-Beamのホワイトボードシステム。遠隔にあるPCでホワイトボード に書いた図を見ることができるテレコンファレンス用システム |
('99/11/19)
[Reported by Yoshihiro Nakajima/IPG Network, Inc.]