18日から21日まで東京ビッグサイトで開催された「AUDIO EXPO」において、ケンウッドは、ネットを使った音楽配信に対応したオーディオ機器各種を大々的に参考出品し、来場者の注目を集めた。
ラジカセタイプのものにはハードディスクが内蔵され、ネットからダウンロードした音楽データを再生できる。ダウンロードの操作や受信したデータの編集などは、リモコン式の液晶タッチパネルから行なう。会場では、WWWサイトから曲をダウンロードし再生する様子をデモしてみせた。同様のもので、ミニコンポタイプのものも展示された。
またデモでは、ラジカセタイプのプレイヤーから曲データをメモリーカード経由で携帯プレイヤータイプに転送し、再生してみせた。メモリーカードには松下などが提唱する「SD/MMC」カードが使われたが、メモリースティックの採用も考えているという。
データフォーマットとしてはMP3、AAC、Windows Media Audioに対応。音楽データの配信元としては、デモでは自社のものを使ったが、実用化の際にはLiquid Audioなどの専門サイトからのダウンロードを考えている。ラジカセタイプでは、ほかに衛星デジタル放送をエアチェックしたり、CDから自分用にリッピングしたりするといった使い方にも対応するという。
ブースではほかに、携帯電話に内蔵したプレイヤー製品や、カーオーディオタイプの模型が展示され、「さまざまな分野のオーディオ製品で音楽配信に対応する」と謳っていた。
ケンウッドブースで展示された音楽配信対応ラジカセ。 右の写真にある液晶タッチパネルで操作する |
携帯プレイヤー | ミニコンポ |
携帯電話 | カーステレオ(模型) |
AUDIO EXPOではほかに、ソニーのブースの一角にメモリースティックコーナーを設け、実際にメモリースティックウォークマンを試聴できるようになっていた。
また、パイオニアのブースでは、メモリースティックウォークマンと同じ仕様の携帯プレイヤーや、ミニコンポタイプの試作品が展示されていた。
メモリースティックウォークマンの展示 |
メモリースティックを利用したオーディオ機器の試作品 |
パイオニアの携帯プレイヤー |
パイオニアのミニコンポタイププレイヤー |
('99/11/22)
[Reported by masaka@impress.co.jp]