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【ソフトウェア】

クニリサーチ、検索機能を強化したEudora Pro4.2-Jほか、新製品を発表

■URL
http://www.kuni.co.jp/

 株式会社クニリサーチインターナショナルは、検索機能を強化した電子メールソフトの新バージョン「Eudora Pro Ver.4.2-J」と、CE版の「Eudora Pro for CE」、Eudora Proをベースにエンターテイメント性を重視した「Eudora ART」を12月に発売すると発表した。

 Eudora Pro Ver.4.2-Jは、12月23日にMacintosh版とWindows版を同時発売する。標準価格は、従来のオープン価格(参考価格:12,800円)から9,800円に値下げする。さらに、シングルライセンス版の限定5万本のみ、キャンペーン価格として、7,800円で販売。アップグレードは、Eudora Pro4.x-Jの場合は無償(ダウンロードによる)。その他のバージョンの場合は3,800円。このほかに、ライセンスのみの販売やアカデミックライセンスなどがある。

 主な新機能は、まずメッセージの検索機能の強化が上げられる。以前のバージョンは全文検索のみだったが、今回のバージョンでは複数のフォルダを選択した検索や、日時の指定といった指定が可能になる。このほかに、Windows版では、Outlook Express4.0、Netscape Massenger4.0x、Becky!からのメッセージインポート機能や、英文自動スペルチェック機能などもついた。Macintosh版では、IMAP4に対応したほか、メールを開かずに読めるプレビュー機能、英文自動スペルチェック機能などがついた。

 今回のバージョンでは、Windows版とMacintosh版のクロスOSライセンスを利用することができる。ユーザー登録後、クニリサーチのホームページで申し込み手続きをすると、買ったOSとは別のOSでのライセンスを取得することができるしくみ。ただし、シングル版のみで、サイトライセンスやアカデミックライセンスには適用されない。

 なお、パッケージ版にはウイルス対策ソフト、「シマンテック ノートンアンチウイルス」をバンドルするほか、Windows版の企業向け製品と学校向け製品には暗号化プラグインソフト「PGP Business Security 5.5.5J」をバンドルする。

 Windows CE向けのメールソフト「Eudora Pro for CE Ver.2.0-J」は、12月13日にダウンロード販売を開始する。価格は3,800円(シングルライセンスのみ)。MIPSおよびSH3のWindows CEマシンに対応し、OSはWindows CE 2.0、Windows CE 2.11、Windows CE for Palm-size PC Ver.1.2に対応している。

 CE版は、Eudora ProをCE向けにコンパクトにしたもので、振り分けやマルチアカウント対応、アクティブURLなど、基本的な機能は備えており、操作性もPC版と変わらない。また、Windows版のメールボックスと形式が同じで、データの共有もできる。CE標準のアドレス帳のデータを、Eudoraのアドレス帳にインポートすることも可能だ。

 このほか、Eudora Proをベースにした、新メールソフト「Eudora ART」シリーズの第一弾、「ENIGMA(エニグマ)」を12月24日より発売する。当初はMacintosh版(iMac、PowerMacG3、PowerMacG4対応)のみだが、Windows版も検討中とのこと。価格は4,980円。オンライン販売(パッケージを郵送する)のほか、全国の有名書店で販売する。

 「Eudora ART」には、4作品が予定されており、それぞれオリジナルストーリーが用意され、それに基づいたビジュアルが組み込まれている。「ENIGMA」では、ナチスドイツの開発した幻の計算機「ENIGMA」という設定のストーリーがもとになっている。受信時に煙りが出てくるなど、ストーリーに合わせた、アーティスティックなインターフェイスが特徴だ。デザインは、ペーパークラフトアーティストの富田勉氏。なお、ストーリーは、ホームページ上で連載公開している。

('99/11/29)

[Reported by junko@impress.co.jp]


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