米調査会社IDCは29日、日本を除くアジア/大平洋地域におけるインターネット市場の調査報告を発表した。IDCによると、1998年末には同地域のインターネット人口は1,290万人で、オンラインで総額7億2,270万ドルが消費された。同社は、1999年末にはインターネット人口が2,180万人、消費が22億ドルに拡大すると予測している。
同報告によると、1997年から2003年までのインターネット人口の平均増加率は56%。同社調査官は「企業におけるWeb利用の爆発的増加と、消費者および教育分野における増加が、インターネット人口の増加を加速する」と分析。他の要因として、インターネット技術やコンテンツ供給会社、オンラインショッピング利用者、海外企業などの増加を挙げている。
IDCは、同地域のインターネット人口が指数関数的に増加し、2004年には9,520万人に増加すると予測。この人口が、875億ドルのオンライン売上げを創出すると見ている。
各国ともインターネットは堅調な伸びを示すが、中でも過去9カ月間に急速な伸びを示した中国、インドおよび韓国が、重要な地域となるという。同社リサーチ担当マネージャーは「アジア/大平洋地域におけるインターネットのブームは、オンラインで事業を行なう企業にとって重要なポイントとなる。インターネット企業、小売り業者、Web販売業者は、この急速な発展市場に注意を向ける必要がある」と述べている。
('99/11/30)
[Reported by Hiroyuki Et-OH]