■URL
http://www.ntt-me.co.jp/event/departure/index.html
NTT-MEの金田氏(上)とNTT-Xの吉良氏 |
1日には、NTT-MEの高速IPネットワーク「XePhion」を背景としたローカルアクセスサービスの展開について、同社第5マーケティング本部の金田哲也・第3事業部長がプレゼンテーションを行なった。
同社ではすでに先月29日、DSLによるアクセスサービスの提供についてアナウンスしているが、これに加えてWLL(Wireless Local Loop)による無線アクセスサービスも予定しているという。説明ではWLLという言葉が使われたが、これはいわゆる加入者系無線アクセスシステムによるものではなく、2.4GHz帯の無線LANを使ったもの。「技術面/コスト面から見て、現在、一般家庭でも導入できるのはこの規格」だとしており、これをベースにする考えだ。ただし、ノイズの影響を受けやすい周波数帯でもあるため、広いエリアで一般向けに提供する「携帯電話のようなサービス」は想定しておらず、マンションなどの狭いエリアに限定したソリューションとして提供する。このアクセスサービスを導入したマンションでは、加入料が2万5,000円程度、月額料金が4,000円程度でインターネット常時接続サービスが受けられるようになる。DSL、無線ともにサービス開始は2000年1月を目指している。
さらに同社では、インターネット上のコンテンツをローカルサーバとしてXePhione内に配置する「高速インターネット構想」も紹介した。アクセス回線が高速になることで逆にボトルネックになるインターネットへのアクセスの遅さを解消し、広帯域コンテンツなども快適に利用できるようにするわけだ。
31日には、NTT-Xの吉良正男取締役第3ビジネス開発本部長により、「goo」の「2000年構想」が語られた。
まず、検索エンジンのコア機能を強化するために追求すべき課題が2点挙げられた。その一つが「Accuracy」で、検索結果から実際にクリックされた件数やリンクが張られている件数を、検索結果の表示順位に反映するというものだ。一方「Freshness」は更新の早さを追求するもので、カバーする範囲が限られるが、クローリング(巡回)を毎日実施する「もぎたてgoo(仮称)」のような仕掛けを本年度中にも用意したいとしている。
また、新たなサービスとしては、「ショッピング検索エンジン」も紹介した。これは、ショッピングサイトをクローリングして商品のデータベースを構築、商品名から検索して価格などを比較できるようにするもの。技術的には検証済みだとしており、あとはマーケットの大きさなどを検討した上で、来年度中にも開始したいとしている。
('99/12/1)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]