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【新製品 / Java】

米Sun、基幹業務向けJava「J2EE」などを発表

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http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/1999-12/sunflash.991207.7.html
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http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/1999-12/sunflash.991207.1.html
http://developer.java.sun.com/developer/earlyAccess/j2sdk122/

 米Sun Microsystemsは7日、ニューヨークで開催中のJava Business Conferenceにおいて、Javaに関する様々な発表を行なった。企業の基幹業務向けのJava仕様「Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE)」を発表したほか、標準版の「Java 2 Platform, Standard Edition (J2SE)」の完全無料化、J2SEのLinux移植計画などを発表した。

 J2EEは、企業の基幹業務アプリケーションをJavaで開発するためのプラットフォーム。Javaコンポーネント技術「Enterprise JavaBeans」や動的なWebページを生成する「JavaServerPages」などが含まれる。今回さらに、J2EEでXML言語に対応したことを明らかにした。

 J2EEでは、4つのものが用意される。すべての対応OSに提供されるAPIを記述した仕様「Platform Specification」、J2EEを実装したサンプルアプリケーション集「Reference Implementation」、互換性をチェックする「Technology Compatibility Kit」、ドキュメントと見本からなる「J2EE BluePrints」だ。

 J2EEは、SunのSolarisとWindows NTに対応するバイナリコードが、12月17日に同社サイトで公開される予定。ソースコードは、同社のCommunity Source Licensing program(SCSL)に従い、2000年1月に公開される予定。

 またSunは標準版のJ2SEのソースコードを、SCSLにもとづき2000年1月31日に無料公開する。これまで、ランタイムのバイナリを無料公開してきたが、Javaプログラミング言語、ランタイム、コンパイラ、クラスライブラリのソースコードなど、全てについて、ライセンス契約や使用料を不要とする。ただし、ソースコードを修正し製品に組み込む場合には、互換テストにパスしなければならない。

 さらにSunは、J2SEのLinux版を出荷する計画を明らかにした。Inprise社と共同でLinuxに移植する。最初のリリース候補版が同社サイトで公開されており、最終版はInpriseの統合開発環境「Jbuilder」にバンドルされるほか、2000年初頭に公開される予定。

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[Reported by Hiroyuki Et-OH / tatekawa@star.email.ne.jp]


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