Webホスティングサービスを行なっている株式会社クレイフィッシュは、中小企業向けにWebを使った個人スケジュール管理サービス「HitOffice」を12月中旬より開始する。
HitOfficeでは、社員50人まで(別料金で追加も可能)がそれぞれ専用のページを持ち、Web上でスケジュールややること(ToDo)リストなどを管理できる。また、社内のメンバーでアドレス帳の共有やスケジュール共有をしたり、メンバーに対してスケジュールやToDoのリクエストなどが出せるグループウェア機能も持つ。今後は、会議室予約や社内掲示板、社内稟議システムの追加、携帯端末(WAPやiモードなど)との連携も考えているという。
このサービスは、単体では販売しない。クレイフィッシュが従来から行なっている、独自ドメインのメールアドレスの発行(名称:Hitmail/月額1万円)や独自ドメインのサーバーホスティングサービス(名称:Hitweb/月額1千円)と日経テレコン21の利用権1名分をパックにした「Hitmail2000」の中で行なうサービスだ。料金は、4つのサービスを併せて月額2万円。このほかに初期費用として3万円が必要になる。なお、人数は基本料金で50名まで利用でき、追加は50人ごとに1万4千円。
また、この「Hitmail2000」の契約者もしくは「Hitmail+Hitweb」の契約者を対象に、ショッピングサイトが構築・運営できるオプションサービス「HitTrade」を開始する。料金は、月額6千円のほかに、売上高の1%が必要。初期費用は無料。
作成は、すべてWW上から行なえる。フォームに商品名や説明を入力したり、画像などを指定していけば、好みのデザインのインターネットショップを作成できる。また、顧客情報や売り上げなども、管理者であればWWW上からリアルタイムに把握できるようになっている。なお、決済はクレジットカード(個別にカード会社との契約が必要)、銀行振り込み、郵便振替に対応。来年1月にはWebMoneyなどのプリペイドカードや代金引換も利用できるようになる予定だ。
すでに、「HitTrade」と同様のサービスは複数の会社で行なわれている。現在、人気を集めている「楽天市場」の出店料は、小規模出店の場合で月額5万円、通常規模出店の場合は月額10万円(どちらも売上マージンは不要)。オプションサービスであることを考えても、単に価格差だけで見てみると「HitTrade」の月額6千円(売上高の1%が必要)という価格は画期的といえる。
(1999/12/9)
[Reported by junko@impress.co.jp]