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【Internet World Japan '99レポート】

「米国の企業家は日本を見ている」――インプレス塚本社長がキーパネルで発言

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インプレス 「Internet World Japan」初日のキーノートパネルでは、株式会社インプレスの代表取締役社長、塚本慶一郎氏(写真右)と、同社の発行する雑誌「インターネットマガジン」の編集長、倉園佳三氏(写真左)が登場した。ここでは、「インターネットマガジンからみたネットビジネス」をテーマにディスカッションが進められた。

 ディスカッションは、倉園氏がインターネットビジネスの現状と今後のビジョンを解説し、塚本社長がツッこむという形で進行。倉園氏は、これからのインターネットビジネスで「勝ち組」になるためのキーワードを紹介した。キーワードは、「新しい仲介者」、「提携とポータルサイト」、「ルールの書き換え」、「買い手中心主義」の4点。そのうち、「新しい仲介者」は、商品・サービスを取りまとめてパッケージ化する立場にいる者のこと。具体例としては、インターネット上で自動車販売仲介を行なう「オートバイテル」をあげた。このような「仲介者」をインターネットマガジン誌では、“ニューミドルマン”と呼んでおり、今後、その存在が大きくなるとしている。また、「提携とポータルサイト」は、かつてはポータルは“入り口”であったが、現在は、様々なサービスを提供している企業が提携し、一カ所でサービスを提供する場となっているという意味で、「提携を象徴するもの」だとしている。

 次に、塚本氏は、今後のインプレス社の展開について説明した。そこでは、マーケティングサービスの株式会社ドゥ・ハウス、無料メーリングリストサービスのeグループ社との提携を明らかにした。詳細については、12月中に発表する予定とのこと。

 最後に、倉園氏は、「若手企業家は“日本のネットビジネス市場は本当に大きくなるのだろうか”との不安を持っているが」と塚本氏に意見を求めた。塚本氏は「大きくなる」「経済は7年周期で回っている。現在、米国の企業家は日本、アジアを見ている。心配することはない」と答えた。

(1999/12/9)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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