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【Internet World Japan '99レポート】

Internet World Japan '99会場レポート

展示会場http://www.idgexpo.com/iw/

 12月9日から、幕張メッセにてインターネット関連の展示会/カンファレンス「Internet World Japan'99」が開催されている。106の企業/団体が出展し、最新のサービスや製品を展示した。ここでは、展示会場から主な展示を紹介したい。

 

 



 人気集めた「Bit Valley」のブース

Bit Valleyブースhttp://www.bitvalley.org/
 会場で人気を集めたのが「Bit Valley Association」のブースだ。Bit Valley Associationは、東京・渋谷を中心に東京近郊に広がるデジタルコミュニティー「Bit Valley」の活動を支援している任意団体。ネットビジネスを認知させ、ベンチャー企業の誘致と投資家の呼び込みなどを行なうのがこのブースの目的だ。

 数々の新興企業が集まったそのBit Valleyブースから主なものを紹介する。

デジタルフォレスト
http://ap.digitalforest.co.jp/
 デジタルフォレストでは、インターネット広告システム「アフィリエイトプログラム」を紹介していた。これは、商品購入者がバナー広告等をたどって広告主のサイトで商品購入や申し込みがあったときに限り、広告掲載者に手数料を払う仕組み。つまり、売れた分だけ広告費がかかるわけで、売れなければ広告費はかからない。

エクストラコミュニケーションズ
http://www.global-affiliate.com/
 エクストラコミュニケーションズも成功報酬型Webプロモーションシステム「エクステラアフィリエイト」を紹介。インターネット上で商品、サービスの販売代理店(アフィリエイト)を複数設置し、売上に応じたマージンを支払う成功報酬型の広告システムだ。

クリスタルリンク
http://www.crystallink.co.jp/
 クリスタルリンクは、会社案内や投資家向け広報などをWebサイトを使って作成代行する。顧客企業は同社のサイト上で必要事項を入力し、このデータをもとに同社が印刷物を作成する。

東京総研
http://www.venture.ne.jp/
 東京総研は、「ベンチャーオンライン」を紹介。これは、ベンチャー企業・起業家と資金提供者との出会いの場をインターネット上で提供するサービス。現在はまだテスト段階で、本格的な開始は来年から。


 最も大きいブースのMTCIグループ

http://www.mtci.ne.jp/

MTCIブース 展示会場で、最も大きいスペースを取っていたのがMTCIグループ17社が集まったブース。ブースの中心にはMTCI関連会社ARCインターナショナルのレースカーが2台展示されていた。最近の展示会では車を置くことがはやっているのか、よく見かける。

 その反対側には講演・セミナーのスペースがあり、特にMTCI証券設立に伴うベンチャー企業や未公開市場の資金調達の講演が活況であった。しかし、その反面でMTCI証券の小間は人があまり集まっていなかった。それもそのはずで、PCが4台ほど置いてあるが説明者がなかなか小間にいないのだ。MTCI証券事業概要書がおいてあったことを知らない人もいたのではないだろうか。

 それでも、先日、写真週刊誌に掲載された、MTCIの資金調達や早川会長の経歴など、「不透明」とされる部分に関して、担当者に聞いてみたが「当初の株主や会長の経歴など事実の部分もあるが、誤った表現もあるのでそれは弁護士を通じて対処している」と述べていた。MTCI証券は12月15日に正式に設立される。

室長
レースカー
MTCI証券
MTCI証券準備室長金子氏
レースカーの展示
人もまばらなMTCI証券

 ほかにMTCI関連では次のような会社が展示を行なっていた。

A&A BANK
http://www.aa-bank.co.jp
 芸術活動をインターネット使って支援していく「A&A BANK」では、ホームページと活動を紹介した。同社では、インターネットアート協会を設立し、12月20日から会員を募集する。新進アーティストの支援基金や奨学制度のほか、実際にこれらアーティストの作品をWebを使って販売、レンタル、オークションなども来年2月から開始する予定だ。

ウエルネス・フロンティア・センター
http://wellness.mtci.ne.jp
 「ウエルネス・フロンティア・センター」は、総合的な健康生活の増進をテーマにした企業の事業開発や産学協同事業の立ち上げなどを支援している。展示では、その活動などをWebサイトを使って説明していた。正式に会社化するのは来年2月で、Webサイトをフルに活用してサービスを提供していく方針。長寿の沖縄に焦点を当てており、講演やイベントを動画配信している。

ベリテル・ジャパン
http://www.veritelcorp.com/
 「ベリテル・ジャパン」は、米国ベリテルなどの出資で10月に設立されたばかり。インター/イントラネットやECを利用する上での音声による本人認証技術をデモを行なっていた。

EVnet
http://www.evnet.co.jp/
 「EVnet」では音声メールサービスを説明。会員制で、仲間同士でやり取りができるボイスメール、電話でEメールのやり取りができるEモードなどを提供する。


 “無料”のターミナルアダプター登場

http://www.sophia-int.co.jp/
無料TA ソフィアインターナショナル株式会社は、“無料”のDSU内蔵ISDNターミナルアダプター(TA)を紹介した。展示会場ブースではなく、入口エスカレータ前の踊り場の目立つ場所でキャンペーンを行なった。

 無料といっても、話題の「無料パソコン」と同様に、特定の条件をクリアする必要がある。条件は、同社を通してアナログ回線からISDN回線に切り替え申し込みをするほか、特定のプロバイダーと契約するというもの。対応プロバイダーは、DION、KCOM、NeWeb、OCN、ODNの5社。契約すると同社のTA「STA-7000/D」(標準価格15,800円)を、1年間無料でレンタルし、その後はプレゼントするというしくみだ。なお、TA本体は無料だが、ケーブルなどを含む接続キット「STA-DATA KIT」(価格3,200円)は購入する必要がある。「パソコンは買ったが、プロバイダーに加入していなくて、ISDNに切り替えるつもり」という限られた条件の人なら試すのもよさそうだ。


 データ放送対応インターネット端末を展示――日本システムハウス協会ブース

teleik@http://www.aurora-net.or.jp/project/livetext/
http://www.teleika.ne.jp/
 ライブテキストプロジェクト、住友不動産フィットネスなど4社の参加による「日本システムハウス協会北海道支部」のブースでは、いくつかのセットトップボックス型(STB)のインターネット端末が展示された。

 ライブテキストプロジェクト(道新メディック)は、データ放送対応STB「ライブテキストボックス」を出展した。これは、北海道大学、ソフトフロント、北海道テレビ放送などによる産官学コンソーシアム「ライブテキストプロジェクト」による共同開発されたもの。自治体などの地域コミュニティ向け情報端末としての利用を見込んでいる。

 また、住友不動産フィットネスは、STB「teleik@」を出品した。こちらは、LAN、CATVに対応しており、機能的には、ほぼWebTVと同様。マンションやホテルといった施設のほか、通販会社や学校などでの導入を見込んでいる。

(1999/12/10)

[Reported by betsui@impress.co.jp / okiyama@impress.co.jp]


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