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【調査結果】

米国の高校生は起業家予備軍、特に男子高校生に顕著

■URL
http://www.computereconomics.com/new4/pr/1999/pr991210.html

 米国San Diegoの101の高校で行われた調査で、高校の高学年の生徒たちが極めて高い起業家意識を持っていることが明らかになった。この調査は調査会社のComputer Economicsが行なったもので、高校の経済のクラスを履修している生徒が調査対象となった。

 それによると、既に8%の生徒が何らかのインターネットビジネスを行なっており、さらに56%の生徒がインターネットビジネスを計画しているか、将来インターネットビジネスを行ないたいと思っている。こうした彼らの生活は、彼らの人生設計にも大きな影響を及ぼしており、現在インターネットビジネスを行なっている生徒の内71%が将来インターネットに関連したキャリアを追求していきたいと考えており、86%の生徒がインターネットについて深い知識を持っていることは極めて、あるいはとても重要だと考えている。

 しかしその一方で、男女間に起業家意識に関して著しい違いがあることも明らかになった。例えば、現在インターネットビジネスを経営している生徒は全て男性であり、現在インターネットビジネスを計画していると答えて生徒も一人をのぞいてすべて男性だった。そして自分でビジネスをしようなどと考えたこともない、と答えた生徒のうち半分は女性だったのだ。また、個人ホームページを持っている生徒の内女性は11%にとどまった。男性と女性では個人ホームページを作る動機が異なっており、女性が楽しみのために、あるいは自分の考えを表現したりするためにホームページを作るのに対して、ホームページを持っている男性生徒の内63%はお金を得るためにホームページを作っていた。

 こうした男女間の格差が見られることについて、調査に当たったCatherine Huneke氏は「若いうちに起業に伴う活動を行なうかどうかは確実に成功できるかどうかに深く関わっているだけに、(このような格差は)懸念を生じさせる」との感想を述べている。

(1999/12/12)

[Reported by taiga@scientist.com]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp