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米IDCは13日、世界のネットワークのセキュリティサービス市場について調査報告を発表した。同報告によると、1998年の市場規模は5億1,200万ドルだが、年平均成長率34％で拡大し、2003年には22億4,000万ドルに達するという。
同社のアナリストは、技術の集約、リモートアクセスや音声／データサービス、シームレスな接続への需要増が市場を刺激し、サービス事業者にとって大きな機会となると分析。また、ネットワーク機器やシステムの複雑さが社内IT組織の負担となり、ネットワークセキュリティを外部委託する企業が増えることも、市場を牽引すると分析する。
一方、企業におけるセキュリティの役割も変化しているという。IDCによると、従来のセキュリティサービス事業者は、ITインフラを保護する責任を負っていた。しかし、現在ではこれに加えて、企業がネットワークセキュリティによって他社に対する優位性を築くことを期待しているという。アナリストは、この変化に従って、セキュリティサービス事業者は顧客の事業戦略を支援するサービスを提供する必要があるとしている。
このような需要の変化に対応するため、セキュリティサービス事業者は、災害や障害からの復旧、システム、リモート管理などを含む、包括的なネットワーク・サービスを提供する必要があるという。
(1999/12/14)
[Reported by Hiroyuki Et-OH]