■URL
http://mmw99.nttx.co.jp/vip/
NTTグループの総合展示会「Multimedia World'99」が、東京国際フォーラムにて開催された。これは、NTTグループの顧客やパートナー企業などを対象に、最新技術やサービスを紹介するイベント。従来から提供している製品/サービスのほか、開発中のサービスも多く参考出展されている。今回はその中からいくつか紹介したい。
NTT東日本のブースでは、「Web機能付TV電話」が参考出展されていた。これは、従来からNTTが開発しているテレビ電話システム「Phoenix mini」に、Web閲覧機能やLAN機能を追加したもの。6.5インチ相当のディスプレイにホームページ画面とテレビ電話画面の両方を同時に表示することができる。また、現在見ているページのURLを相手側の端末に送りこみ、同じぺージを見ながらテレビ電話を利用することができる。同社では、企業内での利用や遠隔医療支援システムなどへの利用を想定しているとのこと。
NTTインテリジェントテクノロジー(NTT-IT)のブースでは、暗号化メール転送サービス「Pop-up MAIL」を出展した。これは、セキュリティを確保した上で、社内のメールを外部から送受信するためのシステム。社内のメールはファイアウォール内で1度暗号化し、次にファイアウォールの外に設置した中継サーバーに転送する。社外からは、WWWブラウザーから中継サーバーにアクセスし、暗号化されたメールを見るというしくみ。メールの暗号化には128bitの暗号鍵を採用している。認証には、ユーザーID、パスワード、復号鍵を利用する。パスワードは、ワンタイムパスワード方式によりそのつど生成されるしくみだ。システムの導入費用は、Pop-up MAIL用メールサーバー、中継サーバーのそれぞれで利用するハード/ソフト込みで約360万円。
注目の「IP接続サービス(仮称)」、「ADSLを利用したIPルーティング網接続サービス」の2点については、パネルと同社の説明員により概要が紹介されていた。特にADSLサービスについては、先頃、一部エリアでの試験サービス提供が発表されたばかりということもあり、熱心に説明を聞く人も多かった。
(1999/12/14)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]