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【業界動向】

タンブルウィード、東洋情報システムなど3社と提携
オンライン文書配信システムの業界標準を狙う

■URL
http://www.tumbleweed.co.jp/

米国Tumbleweedの
Jeffrey C. Smith社長兼CEO
江浦慎治代表取締役社長(左端)
右は提携各社
 オンライン文書配信システムのタンブルウィード・コミュニケーションは14日、同システムの日本市場での普及促進に関して東洋情報システム、日本HP、東京松下コンピュータ(松下グループの窓口として)と提携したと発表した。

 このシステムは「IME(Integrated Messaging Exchange)プラットフォーム」といい、Webサーバーのプル機能とメールサーバーのプッシュ機能を統合したかたちのオンラインファイル配信システム。通常の電子メールのやり取りでは、汎用性は高いものの、確実性や安全性には不安がある。IMEは、どんな種類のファイルでも大勢に一斉に配信することができる汎用性や、各種アプリケーションとの互換性、受信者が通知メールをいつ受け取ったか、受信者がファイルをいつ閲覧・ダウンロードしたかが分かる追跡性(トラッキング)、暗号化や認証など何重ものセキュリティによる安全性などの特徴があり、取引確認書、請求書、明細書、機密文書など重要書類をオンラインでやり取りすることができる。

 同社は、米国Tumbleweed Communicationsと光通信の合弁で昨年10月に設立された。江浦慎治代表取締役社長は「知名度もまだまだ低いため、営業・販売活動を積極的に展開するため今回の提携に踏み切った」としている。同社としては、IMEのソリューションを提供し、ライセンスフィー、サービスフィー、トランズアクションフィーが収入となる。米国TumbleweedのJeffrey C. Smith社長兼CEOは「IMEを日本のドキュメント配信システムのデファクトスタンダードにしていきたい」と述べた。

 しかし、現実的には日本では、例えば有価証券売買確認書の受け渡しでは手渡すか郵送するか、現物を渡さなければならないと定められている。技術的には可能でも、実質的にはこういった点があることについて江浦氏は「確かに、まだ日本ではルールや慣習などで電子的に文書を受け渡すことができないケースも多いがそれも変わりつつあり、当初は紙と電子ドキュメントの両方を送付するかたちで普及していくのではないか」と答えた。

 なお、米国Tumbleweed(ティッカーシンボルTMWD)は本年8月6日にNasdaqに上場し、上場来約4ヶ月で5倍に値上がりしている。

(1999/12/14)

[Reported by betsui@impress.co.jp]


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