調査会社のFrost & Sullivanは14日、今後無線ブロードバンド(広帯域通信)市場は拡大するが、そのためにベンダーは高周波数域の開拓をしなければならないとの調査結果を発表した。
それによると、無線ブロードバンド市場は1998年に41億1000万ドル規模だったのが、2005年には151億9,000万ドル規模に達する。しかし市場を広げていくためには、光ファイバーや既存の銅線を使って様々な品質の高いサービスを提供する通信会社と激しい競争を繰り広げなくてはならない。こうしたことから、調査に当たったFrost & Sullivanのアナリストは「成功するためにはベンダーは高い周波数領域に移行しなければならないだろう。2.4GHz帯におけるデータ通信のスピードは上限に達しているが、5.2/5.7/5.8GHz帯にはまだ巨大な周波数領域の割り当てが残っているからだ」と述べている。
日本ではスピードネットが2.4GHz帯を使って低価格のインターネット接続を行なう計画を持っているほか、ソニーが22/26/38GHZ帯を使ったFWAシステムを計画している。
(1999/12/15)
[Reported by taiga@scientist.com]