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【業界動向】

KDD、DDI、IDOが合併を正式発表。「株式会社ディーディーアイ」へ

 第二電電株式会社(DDI)とKDD株式会社、日本移動通信株式会社(IDO)の3社は、2000年10月1日付けで合併すると発表した。これにより、日本電信電話(NTT)に次ぐ国内第2位の巨大通信会社が誕生することになる。

 DDIを存続会社とし、新社名は株式会社ディーディーアイとなる。ロゴマークは「KDDI」とし、デザインは未定。代表取締役社長には、奥山雄材氏(DDI代表取締役社長)が就任する。また、名誉会長には、IDOの大株主であるトヨタの取締役名誉会長、豊田章一郎氏と、DDIの大株主である京セラの取締役名誉会長、稲盛和夫氏が就任する。

 株式の割当比率は、KDDの株式(1株500円)92.1株、IDOの株式(1株5万円)2.9株に対し、それぞれDDIの株式(1株5,000円)1株を割り当てる。なお、DDIは合併前にトヨタ自動車に新株式を第三者割当増資するが、詳細は未定。

 今回の合併により、「Mobile」と「IP」を中核として、移動体や国内、国際のすべての通信分野を全国展開する総合キャリアを目指す。DDIの奥山社長は「このままではNTTグループの独占が強くなる。真に太刀打ちできる体系を作らなければならないと思った」と語ったほか、KDDの西本社長も「KDDの名前がなくなることに迷いはまったくなかった。DDI、IDOとは、きわめてIT技術の相互補完性が強く、集結すれば1社でグローバルでシームレスなサービスが実現できる」と語るなど、NTTに対抗していく決意を表明した。

(1999/12/16)

[Reported by junko@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp