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http://www.sec.gov/news/uclaenf.htm
米証券取引委員会(SEC)は15日、インターネットの掲示板で虚偽の情報を流して株価を操作し、違法に36万4,000ドルの利益をあげたとして、UCLAを最近卒業した2人を含む、南カリフォルニア在住の3人を告訴した。
SECは、3人の被告がさらなる詐欺行為を働かないよう身柄を拘束したほか、資産を差し押さえた。また、3人のうち2人は、カリフォルニア州の連邦検察当局により、共謀して株式詐欺を行なった容疑で告訴された。
SECの訴状によると、被告の株価操作により、NEI Webworldの株価が11月12日金曜日の0.13ドルから、15日の月曜日以降に最高で15ドル以上に上昇した。3人は、11月9日から12日の間に大量のNEI株を購入。3人は週末に、UCLAの図書館にあるコンピューターを通じて、金融関連の掲示板に、同社の全株式がカリフォルニア州の企業に買収される予定だという虚偽の情報を流した。
SEC捜査部門の統括責任者であるRichard H. Walker氏は「インターネットで株式市場を不正操作した相手を、我々は発見できる。この事件の犯人は我々から長期間身を隠していたが、数日で発見した」と警告。一方、投資家に対しては「インターネットで投稿される情報は、有益なものもあるが、落書き程度の価値のものも多い」と忠告している。
(1999/12/17)
[Reported by Hiroyuki Et-OH]