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【業界動向】

インターキュー、無料プロバイダー「ハイパーネット」の出願特許を買収
「社長失格」の板倉氏はインターキュー顧問へ

■URL
http://www.interq.co.jp/

板倉氏と熊谷氏
左から、板倉氏、熊谷氏

 株式会社インターキューは、'97年12月に倒産した無料プロバイダー「ハイパーネット」の出願していた特許「ハイパーシステム」を買収したと発表した。また、ハイパーネット社の代表取締役社長であった板倉雄一郎氏が、インターキューの顧問として就任することも発表された。

 ハイパーネットのサービスは、「ユーザーがインターネットに接続した際、ブラウザーとは別のウインドウに自動的に広告を配信する」というもの。広告料による運営で、無料のインターネット接続サービスが話題になった。

 板倉氏によると、ハイパーネット時代に出願した特許数は大きくわけて6つで、それぞれの下には100数の項目が付く。正式な特許名は「利用者の特性に応じた画像を提供する通信システム、並びに当該通信システムに用いる端末装置および情報提供装置」など、一見わかりにくいもの。内容には、ユーザーのプロファイルに合わせた広告表示や、ユーザーデーターベースと広告データベースのマッチングといった内容も含まれている。特許は、日本のみではなく、アジア、欧州でも出願されていた。インターキューでは、特に「データベースを基にユーザーに広告を出す」という点に注目しており、今後のインターネットサービス全般に活かしていくとしている。特に「無料プロバイダーサービス」を提供する予定はない。

 インターキュー代表取締役社長の熊谷氏は、今回の買収について「日本のベンチャーには足りないものがある。それは、再チャレンジの場がないこと。今回は(社長ではないが)『社長復活』だ。彼の頭脳をインターネット拡大のために活かしてもらいたい」と語った。

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(1999/12/21)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp