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【調査結果】

世界のハンドヘルド機器市場、2003年には3倍に拡大

 米調査会社のIDCは22日、世界のハンドヘルド関連機器市場についての調査報告を発表した。IDCは、世界のハンドヘルド関連機器市場は年間22.5%で成長し、出荷台数が1999年の540万台から2003年には1,890万台に拡大すると予測する。

 1999年上半期には、120万台を出荷した3ComのPalmが、米国市場でシェア68.4%、世界市場で47.2%を占め、支配的だった。Windows CE機器は劣勢で、Philips Mobile Computing GroupやL.G. Electronicsなどのメーカーが、1999年に市場から撤退した。2000年には、新しい製品やメーカーが登場し、市場は新しい展開を迎えるだろう、とIDCが予測する。

 一方、データ通信機能を備えた携帯電話は、1999年に世界で77万4,000台が出荷されたが、IDCの予測を39.3%も下回った。IDCのモバイル・コンピューティング調査プログラムの責任者であるDiana Hwang氏は「WAPやBluetooth、3Gなど、多数の専門用語が市場を混乱させた」とし、「これらの技術を用いた機器はまだ少なく、期待に応えて広範な製品に実装していかなければならない」と述べた。なお、日本のiモードは200万台以上が出荷されたと発表されている。

 このような携帯電話の市場は、新しいデザインやネットワーク・サービスが成長を牽引し、2003年には世界で1290万台が出荷されると予測している。

(1999/12/24)

[Reported by Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp