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ヤフー株式会社が14日、第3四半期(3Q、10―12月期)決算とジオシティーズ ジャパン、ブロードキャスト・コムの吸収合併を発表した。
3Q決算は、売上高が16億1,464万円と前年同期比3.1倍増と6四半期連続で過去最高となった。大型案件の好受注により、広告事業の売上が同3.8倍増となったことが大きな背景。従業員数の増加に伴う人件費の伸びや、テレビCMを行なったことによる広告宣伝費の伸びなどを受けて、販売管理費が同2.6倍も増加した。しかし、売上高の伸びが上回っていることで、経常利益は5億8,437万円と同5.3倍増加し6四半期連続で過去最高益を更新。
また、本年3月末現在の株主に対し5月19日付で1株を2株に分割することも発表された。昨年5月、11月に続く1→2株の株式分割。ここ1年間で3度実施することになり、1年前から株式を保有している投資家は保有株式数が8倍になる計算(もちろん、理論株価は分割実施のたびに半値に調整されるので金額が増える計算にはならない)。
一方、同社はインターネットサービスにおいて圧倒的なトップ企業になるために、無料ホームページスペースの提供とコミュニティーサービスを手掛けるジオシティーズ ジャパン、インターネット上で音声・動画などのオンデマンド配信とホスティングサービスを手掛けるブロードキャスト・コムの2社を3月1日付けで吸収合併する。
ジオ株式1株に対しヤフー株式0.25株、ブロード株式1株に対しヤフー株式0.001株を割り当てる。合併によりヤフーが発行する新株式数は1,100.15株。1月14日現在の発行済み株式総数は27,854株だが、この合併を考慮し株式分割後の発行済み株式総数は57,908.30株になる見込み。
ジオとヤフーの2つのサービスの総合により、1日あたりページビューは現在の5,700万から6,700万、日本リサーチセンターの1ヶ月あたりの視聴率では同75.7%から83.3%になるという。ただし、具体的にどのようにサービスが統合されるのかは現時点ではまったくの白紙。ジオもブロードも会社自体は解散し、ヤフーが存続会社となることは決定しているが、解散する2社のブランドが残るのかどうか、URLがどうなるかなど一切決まってなく、3月までに順次発表するという。
(2000/1/14)
[Reported by betsui@impress.co.jp]