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【業界動向】

米Time Warnerと英EMI Groupが合弁――音楽配信事業を推進

■URL
http://cgi.timewarner.com/cgi-bin/corp/news/index.cgi?template=article&article_id=100037
http://www.emigroup.com/news/pr51.htm

 米メディア大手のTime Warnerと英音楽大手のEMI Groupは24日、合弁会社を設立し、音楽事業を統合することで合意したと発表した。新会社の社名は「Warner EMI Music」。Time WarnerとEMI Groupが折半で出資する。合弁会社の設立により、Time Warnerが擁するCATV網や、同社との合併を合意している米America Online(AOL)のネットワークを通じたデジタル音楽の配信事業を推進する。

 Warner Music Group(WMG)のRoger Ames会長兼CEOが新会社のCEOに、EMI Recorded MusicのKen Berry CEOがCOO(最高業務責任者)に就任する。両社を合わせた年間売上高は80億ドル。新会社は2000年後半に設立する見込み。

 Time Warnerの傘下には、30万人の加入者を擁するケーブルISPのRoadRunnerがある。また、合併で合意したAOLの傘下には、2,000万人の会員を擁するAOLを初め、AOL.COM、CompuServe、NetscapeのNetcenterなどのオンラインサービスがある。新会社では、これらの会員などに音楽配信サービスを提供していく予定だ。なお、EMIは音楽配信システムに「Liquid Audio」を採用しているが、AOLは1月4日、同社のWinampでLiquid Audio形式の音楽に対応すると発表している。

 Time WarnerのGerald Levin会長兼CEOは「Warner EMI Musicは、AOL Time Warnerとともにデジタルメディアの可能性を開拓していく」と語り、EMI GroupのEric Nicoli会長は「インターネットなどの新メディアによって提供される機会を最大限に活かし、当社の戦略を推進していく」と語っている。

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(2000/1/25)

[Reported by Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp