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【業界動向】

EC初の日韓合弁企業誕生。企業向けECソリューションを提供
「コマース21」

■URL
http://www.commerce21.com/
http://www.commerce21.co.jp/ (現在準備中)

 韓国企業のE-netコーポレーションと日本企業コムテック、エルテックス、翔泳社の4社は、共同出資により日本のEC関連業界初の日韓合弁企業「株式会社コマース21」を設立し、オンラインショッピングモール構築支援事業を行なうと発表した。さらにECサイト構築用ソフト「Commerce21 3.0」の3月から販売を明らかにした。

 今回の設立に当たり、出資比率はE-netコーポレーションが52.6%、日本のコムテック、エルテックス、翔泳社は各15.8%で、資本金は9500万円。代表取締役には韓国のIT企業向けマーケティング会社・EMA社の劉明鎬(ユー ミョンホ)氏が就任。E-netコーポレーションの製品開発力と、日本側各社のマーケティングノウハウや販売力で、日本市場での販売拡大を狙い、2002年度の店頭公開も視野に入れている。

 今回の設立について代表取締役の劉氏は、「日本でのターゲットは最初はSOHOなどが主な対象となってくるが、最終的にはBtoBでのトップを狙う」と発言。それを受けた翔泳社の速水浩二社長は、「大規模モールを行なうのは必ずしも大企業ではなく、現在は小規模企業が資金を集めて大規模に展開することもあり得る。『Commerce21』はそういった企業への展開を狙っていきたい。すでに数社と交渉中で、近日中に発表できると思う」と述べていた。

 事業の中心となる「Commerce21」は韓国のECソリューションで最大のシェア(約40%)を持つECサイト構築用ソフト。現在、韓国郵政局やGoldBank(韓国最大のオンラインショッピングモール。現在100万人以上の会員数を持つ)など、韓国の大規模ECサイト約20件、また中規模ECサイト約40件などで採用されている。ショップ開店からマーケティング、在庫管理などのショップの運用・管理に要するさまざまな機能をWebブラウザーから操作できるのが特徴だ。

 3月に発売予定の日本対応版「Commerce21 3.0」では、DIY商品や後払い制度などの機能や、ポイント制や会員別の優遇サービスなどの導入を可能にしている。Javaの適用でPCに限らず、多彩なブラウザーでの表示も可能となっている。SOHOによる小規模店舗から大規模モールまで、店舗規模に合わせて5タイプが用意され、価格は3万円(Lite版)からを予定している。

(2000/1/31)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp