INTERNET Watch Title Click

【調査結果】

ブロードバンドによる企業へのテレワークは危険をもたらす

■URL
http://www.gartner.com/

 ブロードバンドは非常に速い勢いで普及しているが、こうしたブロードバンド回線を使った従業員による企業へのリモートアクセスは、「企業のセキュリティーに重大なリスクをもたらすかもしれない」との調査結果をGartnerGroupが発表した。

 それによると、xDSLやケーブルモデムなどによる接続では、ほぼ常時接続状態となるために、ユーザーは、同じIPアドレスをずっと使うことが多い。これは、ハッカーにとっては非常に侵入しやすい状況と言える。ほとんどのケーブルサービスプロバイダーは、ユーザーを守るための機能を十分に装備していると主張するが、実際にはごく簡単な攻撃にも対処できない物も多い。

 それについて、GartnerGroupのネットワークセキュリティーサービス担当の調査部長John Pescatore氏は、「ブロードバンド技術は、VPN程度で用いられているような強力な暗号化と認証機能を使うのでなければ、リモートアクセスに使用されるべきではない。リモートアクセスに使用されるパソコンに対しては、定期的に設定の監査やセキュリティースキャンを行ない、ハッカーがVPNを通して企業に侵入できるような危険なサービスが稼働していないか確認されるべきだ」と忠告している。

(2000/2/3)

[Reported by taiga@scientist.com]


INTERNET Watchホームページ

ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp