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【業界動向】

米MicrosoftとSanDiskなど、SDメモリーカードをWindows Media対応に

■URL
http://www.microsoft.com/presspass/press/2000/Feb00/MemoryCardPR.asp

 米Microsoft、松下電器産業、米SanDisk、および東芝は、Microsoftの「Windows Media」に対応するSDメモリーカードの新仕様を発表した。これにより携帯型プレーヤーなどに使用されるSDメモリーカードに、Windows Media形式のデジタル音楽を録音できるようにする。

 新仕様のSDメモリーカードは、2000年第1四半期に生産開始、第2四半期に出荷される予定。当初は記録容量32MBと64MBのカードが出荷され、対応する機器は2000年上半期に登場する見込みだ。

 SDメモリーカードは、切手サイズの記憶媒体。最大記録容量は64MBで、Windows Media形式の音楽を2時間録音することができる。SDMI準拠のデジタル著作権保護技術に対応するほか、著作権保護機能を備えた転送技術「Windows Media Device Manager(WMDM)」を介して、SDメモリーカードの著作権保護機能「Content Protection for Recordable Media(CPRM)」を利用可能にする。

 松下電器とSanDiskおよび東芝は、'99年8月にSDメモリーカードの共同開発と促進を目的に提携している。また、2000年1月には、3社はSDメモリーカードの業界標準化、デジタル機器への普及を目指す団体「SD Association (SDA)」を設立した。米国で2月1日から開催された最初の会合には、コンテンツ業者やカードメーカー、家電メーカーなど、200社が参加。このようなSDメモリーカード陣営の勢力を背景に、MicrosoftはWindows Media形式の普及を図る戦略だ。

 なお、SDメモリーカードと競合するメモリースティックを推進するソニーは、1月にデジタル音楽の配信に関して、米Liquid Audioおよび米RealNetworksとの提携を発表している。また、RealNetworksの「RealSystem」は、MicrosoftのWindows Mediaと競合する音楽配信システム。デジタル音楽とメモリーカードの標準を巡り、両陣営の争いが一層激しくなりそうだ。

(2000/2/3)

[Reported by Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp