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【新サービス】

Windows用再生プレーヤーも配布開始

SME、有料音楽配信bitmusicにIBMの配信システムを採用

■URL
http://bit.sonymusic.co.jp/

 株式会社ソニー・ミュージックエンタテイメント(SME)は、有料音楽配信サービス「bitmusic」において、音楽配信システムとしてIBM社の開発した「The Electronic Media Management System(EMMS)」を追加すると発表した。これまでは、Microsoft社の配信技術「Windows Media Technologies」により配信されていたが、今後2種類の配信方法を採用することになる。

bitmusic Player Type E

 EMMSによる音楽配信は2月9日から開始。それに先がけ、2月4日からは専用の再生プレーヤーソフト「bitmusic Player Type E」を配布する。EMMSでの配信により、ジャケット写真を見ることができるほか、プレイリスト作成機能なども利用できるようになる。

 今回、EMMSにより配信される楽曲では、音楽圧縮方式に「ATRAC3」を採用している。また、新たに配布される再生プレーヤー「bitmusic Player Type E」では、縮小されたジャケット写真の表示、タイトル、アーティスト名などの表示、プレイリストの作成機能などを備えている。EMMSで配信される曲のラインナップは、従来からbitmusicで配信されている楽曲と同一で、'99年12月20日のbitmusicスタート時のラインナップに遡って配信される。また、2月4日には、無料体験版として、バンド「northern bright」の2月16日発売の新曲を1コーラス分配信する。

 EMMSは、米IBMの開発による音楽配信システム。クライアントソフト、認証サーバー、コンテンツ制作システムなどで構成されている。基本的に採用する音楽圧縮技術の種類は問わない。米国では、Sony Musicを含む大手5大レコード会社と共同で、'99年6月より音楽配信実験を実施しており、その結果が先頃発表されたばかりだ(本誌別記事参照)。ソニーとIBMについては、'99年4月に音楽配信技術において提携しており、ソニーが開発した著作権保護技術「MagicGate」などとEMMSの間に連動性を持たせて相互利用可能にすることを発表している。


bitmusic Player Type W なお、SMEでは、EMMS用とは別に、再生プレーヤー「bitmusic Player Type W」の配布も開始する。bitmusicでは、従来、再生プレーヤーとして「Windows Media Player 6.4 日本語版」と「ATRAC3デコーダソフトウェア」をそれぞれ用意する必要があった。今回発表された「bitmusic Player Type W」には、最初から「ATRAC3デコーダソフトウェア」が含まれているほか、タイトル、アーティスト、演奏時間のリスト表示、シャッフル/リピート再生などが可能になっている。ファイルフォーマットは、ATRAC3、WMA、MP3、WAVに対応しており、単体の音楽再生ソフトとしても利用価値がありそうだ。

 

(2000/2/4)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp