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【業界動向】

電子チケット販売のEncrypTixに米企業が合計3,000万ドル出資

■URL
http://www.encryptix.com/press_release_announce.html

 オンラインで切手を販売、印刷するソフトウェアを開発したStamps.comの子会社だったEncrypTix社に、Microsoftの共同創業者で現在投資家として活動しているPaul Allen氏率いるベンチャーキャピタルVulcan Venturesなどが、合計3,025万ドルを出資した。この出資に参加した他の企業は、American Express Travel Related Services Company、Galileo International、GetThere.com、Loews Cineplex Entertainment Corporation、Mail Boxes Etc.USA、Mitsubishi International、Sabre、SunAmerica Investment、Tickets.comの9社で、旅行、エンターテインメント関連の会社が目立っている。

 このEncrypTixという企業は、オンラインでチケットを販売するための技術を持っている。利用者がチケット、商品券、クーポン券を販売業者のWebサイトで購入するとき、チケットを「郵送する」か、「取りに行く」か、それとも「その場で印刷する」かを選択できる。「その場で印刷する」を選ぶと、ユーザーには、チケット販売に必要なデータを暗号化したバーコードが発行される。そのバーコードをユーザーが自分の手元にあるプリンターで印刷するとそれがチケットになるというしくみだ。実際のチケットカウンターでは、バーコードがスキャンされ、バーコード内の暗号化されたデータが取り出され、データベースの内容と比較、認証される。このようにして、全くオンラインでチケットなどを販売することができる仕組みをEncrypTixは開発、販売している。

 同社は、もともと同じ仕組みでオンラインで切手を印刷販売するStamps.comの子会社で、暗号化技術は米国政府が認定した物であり「偽造などはできない」としている。

 オンラインでのチケット販売は今後数年間で飛躍的に伸びるとの調査結果もあり、そのためにこうした技術を持つ企業に注目が集まっているという背景がある。

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(2000/2/18)

[Reported by taiga@scientist.com]


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