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【新製品】

インターフェイス一新、処理速度も向上

Macintosh用「Internet Explorer 5.0」試用レポート

■URL
http://www.microsoft.com/japan/presspass/releases/021600mwe.htm
http://www.asia.microsoft.com/japan/mac/

 マイクロソフト株式会社は、Macintosh用の最新WWWブラウザー「Internet Explorer 5.0 Macintosh Edition(IE 5.0 ME)」日本語版のベータ版を、報道関係者向けに公開した。ベータ版のため、一部に文字化けや英語の部分が残っているものの、実用上はほとんど問題なく、安定して使うことができた。

Mac版IE5.0画面 まず起動して気付くのが、外観のデザインがバージョン4.5以前から一新されたこと。外観のデザインやツールバーが、これまでのWindowsライクなデザインから、よりMacライクなデザインに変更された。また、使用するiBookやiMacに合わせて、ブラウザーの色を9種類のカラーから選択したり、ツールバーをカスタマイズすることも可能だ。ツールバーには、標準で8個のボタンが置かれているが、「履歴」や「シャーロック」、「スクラップ」など、16個のボタンから選んで追加することができる。ほかには、ツールバーの下に新たに「メディアツールバー」を表示するようになった。ここには、音楽や動画の再生ボタンや停止ボタン、音量調節ボタン/高音低音調節ボタンなどが設けられたほか、プルダウンメニューからメディアサイトに直接アクセスできる「メディアリンク」メニューが設けられている。これは「お気に入り」とリンクしており、簡単に追加/修正することができる。

 実用的な面では、前バージョンと比べて処理速度を50%以上向上したとしているが、体感的にも高速化されたのが感じられた。また、オフラインで整理するのに便利な「スクラップ」機能が搭載された。これは、Webページなどをワンクリックで保存でき、フォルダーにまとめたり、カテゴリごとに区切り線を入れて整理することができるというもの。また、オークション管理機能が搭載され、オークションサイトごとに、入札価格の更新やオークションの終了を一定時間おきに通知してくれるようになった。

 なお、ユーザーの目には触れない部分であるが、IE 5.0の最大の新機能は、全く新しいレンダリングエンジン「タスマン(Tasman)」を搭載したことだ。これにより、Macintosh版でもWindows版と同じ96 dpiの表示が可能になったほか、HTML4.0やXML、DOMなど、W3Cの標準規格に準拠しており、同社では、「ページ設計者の意図した通りに表示できる」としている。Netscapeでも、60日以内にベータ版を公開予定の次期版ブラウザーでXMLなどのW3C標準規格に対応する予定だが、少なくとも正式版が出るまでは、これらのページを見るためにはIE 5.0を使う機会が多くなりそうだ。なお、IE 5.0 ME製品版は、3月中旬にマイクロソフトのWebサイトで無料配布される予定。

(2000/2/21)

[Reported by Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp