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【調査結果】

若者は大人よりもオンラインショッピングが上手――米国の調査結果より

■URL
http://www.forrester.com/ER/Press/Release/0,1769,248,FF.html

 「米国の16歳から22歳までの若者はオンラインで買い物をすることに慣れ、しかもツールを使うなど洗練した仕方で買い物をしている」と言う実態がForrester Researchの調査結果で明らかになった。

 それによると、16歳から22歳までの若者の約3分の1がオンラインで買い物をし、その総額は45億ドルにも上る。これは、彼らが可処分所得の10%以上をオンラインに買い物に費やしていることを指している。

 彼らが最もたくさん購入している物は、音楽、書籍、洋服で、これらは商品としては価格が安く、リスクの低い買い物と言える。これに続くのが高価格、ハイリスクの買い物で、4分の1の若者がパソコン関連のハードウェアを購入している。

 また、6カ月以上、1年以下にわたってオンラインで買い物をしている若者と大人を比較してみると、ハードウェアを購入した若者が21%だったのに対して大人は5%、家電を購入した若者が16%に対して大人が10%、食料品を買った若者が6%に対して大人は2%と、いずれの場合も若者の消費割合が勝るという結果になった。

 さらに、若者の消費行動の1つの特徴としては、「買い物の仕方が洗練されている」ことが上げられる。3分の2の大人が価格比較サイトの存在を知らないのに対して、オンラインで買い物をする若者の60%はこうしたサイトを既に使っている。さらに45%の若者が「逆オークション」などの自分で価格をつけるタイプのサイトで旅券や書籍、ソフトウェアなどの買い物をし、60%がオンラインクーポン券を使用していた。

 こうした若者のオンラインにおける消費行動がB to C市場全体に大きな影響を及ぼすかもしれないと言うことは、様々な調査結果から推測できる。

 例えば、AOLがRoper Starch Worldwideと昨年11月に行なった研究では、すべての世代に共通する動きとして「オンラインで長く過ごせば過ごすほど、オンラインで買い物をするようになる」という結果を導きだした。これによると、3年以上オンライン経験のある人の53%がオンラインで買い物をしているのに対して、インターネットを始めたばかりの人は28%しかオンラインで購入していない。そして、これらオンライン経験の長い人は年間平均266ドルを費やしているのに対してインターネット経験の浅い人は年間平均109ドルしか費やしていない。

 では、若者はどれだけオンラインで時間を過ごしているのだろうか。この同じ調査によると、9歳から17歳に関して言えば、年齢が増すほどオンラインで過ごす時間が増えている。9~11歳の子供でインターネットを使う日は週平均2.8日だが、これが15~17歳になると4.5日に増える。

 今回発表されたForrester Researchの調査では、オンラインで買い物をする若者は今のところ可処分所得の10%強程度しか使っていない。しかし、米国全体の若者の可処分所得は、「Teen Research Unlimited of Northbrook」調査によると12~19歳までの3,090万人で1,410億ドルに達する。この額はForrester Researchによる2000年のB to C市場規模の予測額が330億ドルであることを考えると、膨大な可能性を秘めていると言えよう。

 こうした背景から米国ではクレジットカードを持つことのできない若者でも親のクレジットカードからオンラインショッピングができるようにした仕組みをiCanBuy.com、eCHARGE、doughNET、RocketCashなどが提供して注目を集めている。

 インターネットの世界に慣れ親しんだこうしたいわゆる「デジタルチルドレン」が成長して行くにつれて、私たちの住む世界も随分と変わっていくのかもしれない。

(2000/2/24)

[Reported by taiga@scientist.com]


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