■URL
http://www.doubleclick.com/company_info/press_kit/pr.00.03.02.htm
オンライン広告サービス大手の米DoubleClickは2日、同社が収集している匿名ユーザーのネットサーフィン履歴と、個人名などの情報を対応させた広告計画について、プライバシー標準に関して政府と業界からの同意が得られるまでは延期すると発表した。
同社のCEOのKevinO'Connor氏は「このような計画によって過ちを犯した」と認め、「業界方針を作成することは世界経済と個人にとって最も重要なことだ。インターネットの自由を維持しながら消費者のプライバシーを保護するために、業界と消費者、政府が、明確なガイドラインを作成すべきときだ」との声明を発表した。
同社は、カタログデータベース大手のAbacus Directとの合併により、Doubleclickが所有する匿名ネットサーフィン履歴と、Abacusのデータベースに含まれる個人情報を結合させた広告を計画していた。これに対し、プライバシー擁護団体のEPICが2月10日、プライバシー侵害に当たるとして、米連邦取引委員会(FTC)に調査を要請。DoubleClickは2月16日、FTCとニューヨーク州の検事総長から調査を受けていることを明らかにしていた。
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(2000/3/6)
[Reported by Hiroyuki Et-OH]