技術系ベンチャー企業6社が7日、任意団体「モバイルベンチャークラブ」(略称:MVC)を設立したと発表した。
発起人となる6社は、ISDNのターミナルアダプターなど通信機器の開発製造を手掛けるアレクソン、インターネットのトータルソリューションを提供するイエルネット、モバイルコンテンツ事業を手掛けるインデックス、セキュリティ・暗号化技術開発のオープンループ、サーバーアプリケーション・サービスを手掛けるオン・ザ・エッヂ、携帯電話向けアプリケーション開発の電脳隊で、オープンループが事務局を運営し、同社代表取締役 浅田一憲氏(写真右から2番目)が座長に就任する。
ベンチャー企業は、一般的に社歴が浅く小規模のため大手企業に比べると情報収集力が相対的に弱い。また、1社でカバーし得る技術の範囲も制限される場面があるため、高い技術やアイデアを有していても結果的にビジネスとして遅れをとってしまうこともあるという。そこで、今後一段と急激に発展するとみられるモバイル分野、特に次世代携帯電話において関連ベンチャー企業を結集し協調していくことでこれらハンデを解消し、同分野でのトップグループを形成していきたいとしている。
具体的な活動としてはクラブ会員(基本的にはベンチャー企業に限る)を募集し、メーリングリストを利用して会員間の情報交換や共有などを図る。この会員間での交流で創造されたモバイル技術やコンテンツを、携帯電話キャリアや移動体端末メーカー、コンテンツプロバイダー、消費者に積極的に提案していく。提案例としては、携帯電話での決済システムや携帯電話による家電製品のコントロール、これまでのようなPCベースではない携帯電話独自のユーザーインターフェース、ファンクションの開発などを考えている。
(2000/3/7)
[Reported by betsui@impress.co.jp]