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【業界動向】

インテル、e-ビジネスソリューション開発を支援
米インテル主席副社長が取り組みを発表

■URL
http://www.intel.co.jp/
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2000/000217a.htm

Paul Otellini  9日、都内で開かれた記者会見で、米インテルコーポレーションの主席副社長兼インテル・アーキテクチャ事業本部長であるポール・オッテリーニ氏が、e-ビジネスソリューション市場に対する同社の取り組みを述べた。

 オッテリーニ氏はまず、e-ビジネスにおけるビジネスモデルの発展段階を3つの世代に分けて説明した。現在、多くの企業が、Webサイト上で単に情報を提供する第1世代から、企業のバックエンドシステムと連携させてWebサイトで商取引を行なう第2世代に移行しつつあるという。ただし、第2世代は、販売側が電子化しただけの“ベンダー中心型”のビジネスモデル。これに対し第3世代では、企業のシステムだけでなく顧客の情報システムまでが連携し、ダイナミックにビジネスを行なう“顧客志向”のビジネスモデルに変わるという。インテルでは、今後、この第3世代のe-ビジネスソリューションのプラットフォームとして同社製品を提供していくには「ハードウェアを作るだけでは対応できない」として、ソリューション開発の支援事業に乗り出すことにした。

 具体的には、インテルのアーキテクチャ上で稼働するe-ビジネスソリューションの開発を促すため、デベロッパーやSI、Webコンサルタントなどへ同社のハードウェアやツール、情報を提供する「e-ビジネス・ソリューション・プロバイダ(eBSP)プログラム」を開始する。すでに、20社以上の企業がeBSPプログラムに賛同しているという。さらに、開発されたソリューションを特定の顧客や業種向けにカスタマイズして提供する「ビジネス・ソリューション・センタ」を世界30カ所に構築する。

 また、ISPやWebアプリケーションデベロッパーなど、成長の見込まれるe-ビジネス企業に対して1億5,000万ドル以上、IA-64アーキテクチャ用ソリューションの開発に対して2億5,000万ドルを投資するとしている。

 なお、オッテリーニ氏の説明は、2月16日に米国で開かれた「インテル・デベロッパ・フォーラム」で講演したものと同じ内容のようだ。この講演は、9日の記者会見後に開催されたデベロッパー向けのフォーラム「Intel e-Business Day」でも行なわれた。

(2000/3/9)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp