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【新製品】

オラクル、「Oracle8i」の最新版発表

■URL
http://www.oracle.co.jp/

 日本オラクルは15日、同社のRDBMS製品「Oracle8i」の最新版「Oracle8i Enterprise Edition Release8.1.6」を4月28日より出荷すると発表した。

 Release8.1.6では、Java2準拠のサーバーサイドJava実行環境「Oracle JServer」を実装したほか、XMLとの連携が強化された。また、データ管理機能を拡張するオプションの「Oracle interMedia」に新コンポーネントが追加され、オーディオやビデオコンテンツもOracle8iのデータベースで管理できるようになるなどの強化が図られている。

 対応プラットフォームは、Sun SPARC Solaris、IBM AIX、Windows NT/2000など。8同時ユーザーの価格がUNIX版で320万円、Windows版が160万円となっている。Linux版については4月ごろに米国で発表される見込みで、日本への投入は6~7月ごろになるとしている。

Mr.Sano  15日には、日本オラクルのe-business製品/ソリューションを紹介するイベント「Oracle e-business Days」も開催。佐野力代表取締役社長がオープニングスピーチに立ち、Oracle8iを基幹とした同社のe-business製品をアピールした。

 佐野氏は、フォーチュン誌のトップ100企業のうち65%がe-businessベンダーとしてOracleを選んでいることを例に挙げ、「成功する会社がOracleを採用している最大の理由は、(システム設計から稼働までの)スピード」と指摘した。従来、1970年代に登場したメインフレームの世界ではアプリケーションの開発が年単位だったのが、1990年代に入り、パソコンのクライアント/サーバーという分散型のモデルが登場したことで月単位に短縮。それが2000年代のインターネットの時代には、Javaや分散オブジェクトといった“インターネットコンポーネント”を組み合わせる手法で、週単位に短縮されるという。これについて同氏は、「IBMやMicrosoftは確かに不滅だが、それはメインフレームやパソコンの世界での話。これからのインターネットの世界では、Oracleが大きくなる」と強調した。

 また、世界のIT企業の時価総額ランキングにおいて、OracleがIBMを抜いて第4位に入ったことも紹介した。これによると、1位はMicrosoftの5,101億ドル、2位がCiscoの4,659億ドル、3位がIntelの4,080億ドル、4位がOracleの2,222億ドル、5位がIBMの1,932億ドルとなっている。佐野氏は、「まだ、1位とはずいぶん差があると思われるかもしれないが、成長しているスピードでは間違いなくOracleが最も速い。Microsoftが米司法省によって分割されてしまうというから、その前にぜひとも追い抜いてしまいたい」と、おなじみの対Microsoft発言を披露した。

(2000/3/15)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp