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【業界動向】

知ってそうで知らない、トンガのコレが基本だ
「外務省・各国地域情報と日本の関係 トンガ王国」

■URL
http://www.mofa.go.jp/mofaj/world/kankei/t_tong.html

 「相撲」「ラグビーが強い」「太った人が多い」……。日本人の平均的なトンガ関連知識は、まあこの程度。たいていはトンガがどこにあるかも知らない。なので、まずはトンガの基礎知識からスタート。教科書は外務省によるトンガ情報ページだ。

 南太平洋唯一の王国であるトンガ王国(正式名称・Kingdom of Tonga)は、太平洋の南西、地図で見るとオーストラリアとハワイの中間ほどのポイントにある。4つの諸島と150あまりの島々で構成され、島を全部集めた面積は約700平方kmで、日本の対馬に近い。4諸島の中でも中心的な存在がトンガタプ諸島で、王国最大のトンガタプ島には首都ヌクアロファがあり、政治、経済の中心となっている。他にフアアパイ諸島、ババウ諸島、ニウアス諸島がある。気候は温暖で過ごしやすいが、秋冬はセーターが必要になるほど冷え込むことも。南半球のため季節は日本と逆で、12~3月が夏、6~9月が冬になる。時差は日本より4時間早い。

トンガの通貨・パアンガ。図柄になっているのが国王のツポゥ4世だ
 トンガの人口は約10万人で、大柄で温厚なトンガの人々は「ガリバー旅行記」のモデルとも言われる。肥満傾向にある国民が多く、しばしば問題となっている(国王・ツポゥ4世は一時「世界で一番太った王様」としてギネスブックに載ったこともあるとか!)。国民は敬虔なカソリック教徒がほとんどで、日曜日は安息日のため労働が禁止されている(ホテルなどは除く)。立憲君主国家だが、実質的に国王の強大な権力のもとで国政を行なっている。現在の国王はツポゥ4世。国王の住む宮殿は単なる洋館に見えるほどの質素さだが、王家の墓や教会は大きく豪華なものが多い。

 言葉はトンガ語のほか、英語もほとんどの場合で通じる。通貨はパアンガ(トンガドルともいう)で、現在のレートは1パアンガ=70円前後。

 ツポゥ4世が親日家で知られることや、トンガ人力士などスポーツ界での活躍、日本へのカボチャ輸出が重要な産業(トンガ産のカボチャの実に9割以上が日本への輸出用という)なことから、官民含めて日本~トンガ間の関係も良好だ。

(2000/4/1)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp ]


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