INTERNET Watch Title Click

【業界動向】

欧米の小売り大手11社、世界規模の企業間EC取引市場を創設

 欧米の小売り大手11社は、世界規模のオンライン企業間(B2B)取引市場「WorldWide Retail Exchange」を創設するために提携したと発表した。この市場では、小売り11社と10万社もの供給業者、パートナー、流通業者の間の取引が簡便になるという。2000年半ばにも取引を始める予定だ。

 提携を結んだのは、米国のAlbertson、CVS、Kmart、Safeway、Target、フランスのAuchan、Casino、英国のKingfisher、Marks & Spencer、Tesco、オランダのRoyal Aholdの11社。各社を合わせると、店舗数は30,000店、1999年の総売上高は3,000億ドルとなる。さらに、主要な小売業者へも同市場への参加を呼びかけており、フランス/ベルギーの小売業者Coraが間もなく参加する予定だ。これらの提携企業が、新会社の株式をそれぞれ5%ずつ保有する。

 同市場では、食料品から医薬品まで、さまざまな商品を取り扱う。これらの商品情報を標準化することで、取引の効率的化や商品の低価格化を図る。さらに、取引はオープンにし、複数の売り手と買い手の間の価格や販促情報などのデータを公開していく。また、同市場では競売品を取り扱う予定だ。

(2000/4/3)

[Reported by etoh@nakajima-gumi.net]


INTERNET Watchホームページ

ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp