INTERNET Watch Title Click

【サービス】

リアルネームズジャパン、URLのかわりに日本語でWebにアクセスするサービスを5月から開始予定

■URL
http://www.jp.realnames.com/
http://japan.realnames.com/JP_ResultsPage_try_it.asp (体験)

米国本社 テッド・ウェスト社長兼CEO(左)と
日本法人 山田健雄代表取締役(右)
 URLの替わりに日常の言葉を入力することで直接ホームページにアクセスできるシステムを開発しているリアルネームズジャパンは5日、日本語を使ったサービスを5月中旬から開始する予定だと発表した。

 同社は、米国RealNamesが海外営業拠点第1号として本年1月に100%子会社の日本法人として資本金1,000万円で設立された。

 現在、ホームページにアクセスする場合はをアルファべットで入力するのが一般的だが、同社のシステムを使えば、URLのかわりに日常の日本語の言葉「インターネット・キーワード」(同社ではこのように呼ぶ)を入力することでアクセスが可能になる。

 例えば、マイクロソフトのパーソナル・金融ソフトウェア「マネー2000」が紹介されているページを初めて開く場合、 http://www.microsoft.com/japan/ と入力してマイクロソフトのトップページを開いてから、「製品情報サイト」を探し、「家庭用ソフトウエア」を選び、「ファイナンス」の項目をクリックするという手順を踏まなければならない。直接既述する場合でも http://www.asia.microsoft.com/japan/products/money/ と長文を打ち込まなければならない。リアルネームズのインターネット・キーワードを使えば、ブラウザーのアドレス入力欄に「マイクロソフト マネー 2000」と入力すれば直接目的のページにアクセスすることが可能になる。

 このように、インターネット・キーワードを使うことで、企業はこれまで構築してきたブランドをインターネット環境でも保護できる点をリアルネームズジャパンでは強調している。すでに他人に取得されているドメイン名を多額で買わなければならなかったり、テレビなどの宣伝で覚えにくいURLを告知しなくともよくなる。

 インターネット・キーワードは、会社名のほか登録商標、製品名などを登録することが可能で、その選定や認定は同社のブランドスペシャリストが行なう。

 リアルネームズジャパンは、ブラウザーや検索サービスを手掛ける企業とパートナー契約を結んでサービスを展開していく。現在パートナーとなっているのはマイクロソフトで、5月中旬よりインターネットエクスプローラーとMSNサーチから利用できるようになる見込み。また、電通ともパートナー契約を結び、今後検索エンジンやインターネットサービス企業との契約を進めていく。

 インターネット・キーワード商品は、一般企業向けに社名やブランドなどをパッケージにまとめたコーポレート・パッケージ契約があり、料金は年間500万円から。もうひとつ、SOHO向けのエントリー・パッケージがあり、1ワードにつき年間1万5,000円を予定している。ただし、一定のアクセス数を超えた場合はコーポレート・パッケージに移行しなければならない。

 なお、ブラウザー利用ではネットスケープには対応していない。米国では、チューンナップツールを用意してネットスケープユーザーに対応しているという。他のブラウザーでは、NeoPlanetとパートナー契約している。

 現在、リアルネームズジャパンのWebサイトでインターネット・キーワードが体験できるが、同社自身がサービスを展開するわけではないのであくまでもデモ的なものだという。

(2000/4/5)

[Reported by betsui@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp