米America Online (AOL)は5日、パソコン大手の米Gatewayと提携し、3種類のネット端末を開発すると発表した。これらの機種は、Netscapeの新型ブラウザエンジン「Gecko」とLinuxを搭載する。AOL専用ソフトのカスタマイズ版「Instant AOL」を搭載し、そこからAOLやインターネットに接続する。
これらは「AOL Anywhere」(どこでもAOL)戦略の一環。小型の「countertop appliance」、携帯用の「wireless Web pad」、デスクトップ型の「desktop appliance」の3種類を開発する。これらの端末では、自動的にInstant AOLサービスに接続し、電子メールやニュースなどのAOLサービスに加え、My Calendarやレシピ、クーポンなどのパーソナライズ・サービスを利用できる。また、AOL Instant Messengerやチャットなどの人気サービスを利用することもできる。
countertop applianceは小型軽量タイプで、タッチパネル式の液晶ディスプレイを備えている。入力装置として、ポインティングデバイスと無線キーボードも付属する。今年末に出荷予定。
wireless Web padは、重さが3ポンド (1,360g)以下で、タッチパネル式の液晶ディスプレイや、ポインティングデバイス、無線キーボードを備えている。家庭内で移動して使用することを想定している。2001年初頭に出荷予定。
desktop applianceは、PCの代わりとなる、低価格で簡単に使用できる端末という位置づけ。上記の2機種よりも大型で、キーボード、マウス、CRTディスプレイを接続して使用する。今年末に出荷予定。
(2000/4/6)
[Reported by etoh@nakajima-gumi.net]