INTERNET Watch Title Click

【調査結果】

オンライン小売り業者の大半が2001年に市場から撤退――米Forrester報告

■URL
http://www.Forrester.com/ER/Press/Release/0,1769,270,FF.html

 米調査会社のForrester Researchは11日、財務体質の脆弱さや競合圧力の激化、投資家の引き上げなどにより、「今日のオンライン小売り業者の大半は、2001年には姿を消すだろう」との調査報告を発表した。同社のアナリストは「オンライン小売り業者のハネムーンは終わった。CDNOWやPeapodのような企業でさえ、拡大するのは困難になっている」と語っている。

 Forresterは、オンライン小売り業者の整理統合が3段階で起こると予測する。まず、初期時代から成功している書籍やソフトウェアなどの商品を販売する企業は、2000年秋までに統合される。次に、ペット用品、玩具、家電などの、画一的で薄利の商品を販売する過剰な業者が、今年のホリデーシーズンまでにつぶれる。そして、衣服や家具などのよく知られたブランド商品を販売する業者は、2002年までは安定に事業を続けると予測している。

 このような業界統合を生き残るためには、オンライン小売り業者は、規模やサービス、スピードを達成できる資産を築いておく必要があると忠告している。リーダーは、大量の販売と1回の取引当たりのコストを削減できるような資産に焦点を絞り、顧客サービスによって自社を差別化していく必要があるとしている。さらに、特定の商品を独占的に販売し、幅広い配送方式を提供することで、顧客と長い関係を築くことができるだろうと提言している。

(2000/4/12)

[Reported by etoh@nakajima-gumi.net]


INTERNET Watchホームページ

ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp