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山村幸広 GM日本代表責任者 |
山村幸広 GM日本代表責任者は「成長率は競合他社を上回っており、ようやくトップ争いを勝ち抜くビジョンもみえてきた」と述べ、「東京ウォーカーがぴあをひっくり返したように、エキサイトもヤフーを追い抜くチャンスは十分あり、必ずトップになる」と語った。ヤフーに特別大きなロイヤリティがあるわけではなく、なんとなくみんなが使っているから使っているといったような向きが多いと考えており「今年度はエキサイトブランドの認知を上げることに注力する」とし、「あなたをかえる!インターネット・ステーション」を新キャッチコピーに展開していく。
3カ年計画では、総収入を1999年実績8億2,000万円(すべて広告収入)に対し2000年が18億5,000万円(うち広告収入が16億5,000万円、その他有料サービスが2億円)、2001年が40億円(同33億円、7億円)、2002年が80億円(同66億円、14億円)と見込んでおり、3年後の構成としては広告以外の有料サービスでの収入の比率を約2割にしていきたいという。
総収入(億円)
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ページビュー(万/日)
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従業員数
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1999年(実績)
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8.2 |
800
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40 |
2000年(予想)
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18.5 |
3000
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90 |
2001年(予想)
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40.0 |
7000
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150 |
2002年(予想)
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80.0 |
15000
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210 |
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テレビCMに起用されたケリー・チャン |
新規事業として具体化されているのは、5月9日のリニューアルにあわせてオークションサービス「Auction.excite」をスタートさせる。詳細は今月中に発表する予定だが、手数料は徴収しない無料サービスになるという。開始から2ヶ月にわたり10万登録キャンペーンも展開する予定。
また、もうひとつEC(電子商取引)サービス「eshop.excite」も10月1日にスターとさせる予定で準備を進めているという。
これまでの、女性向け総合ポータル「woman.excite」、コミュニティーサービスの「Excite.Community」、に上記2つのサブブランドが加わるが、その後も「Travel.excite」、「Business.excite」、「Sports.excite」、「Study.excite」、「Auto.excite」、「Career.excite」、「News.excite」、「Culture.excite」などが考えられている。
これら、サブブランドをバーティカル・ポータルとして展開させていき、ヤフーやgoo、インフォシークと戦ういうよりも、例えば「Auction.excite」ならebay、「woman.excite」ならWoman.comというように、そのサブブランドの各分野でトップになれば、エキサイトというポータルも支持されていくという。
このほか、競合他社ではホームページスペースの無料サービスも展開しているが「エキサイトはこれらと同じ単純なホームページスペースのサービスを行なうことは考えていない」(山村代表)としているが、スケジュールの共有や管理、または電子アルバムなどグループウェア的な使い方でのサービスを展開していくかまえだという。
一方、これらの戦略を具体的に展開していくために、3月30日付で新株引き受けによる7億円の第3者割り当て増資を既存株主(米国Excite@Home、伊藤忠商事、伊藤忠テクノサイエンス、大日本印刷)に対して実施し、資本金を19億円に増資したが、6月には再び既存株主に対して10~15億円の追加増資(比例配分)を実施する予定で、資本金は29~34億円になる見込み。調達資金は、マークティングや人員の増強、インフラの増強などに充てられる。
(2000/4/12)
[Reported by betsui@impress.co.jp]