INTERNET Watch Title Click

【電子決済/業界動向】

三菱商事、プロバイダー決済の少額電子決済サービスを9月開始

 三菱商事株式会社は、米Trivnet社の少額決済システム「WiSP」について、日本でのマーケティング独占権を取得したと発表した。

 三菱商事は、今後Trivnet社と共同で日本に合弁会社を設立し、9月をめどにサービスを開始する予定だ。

 「WiSP」は、個人情報やパスワードなどを入力する手間なく、デジタルコンテンツが購入できる決済システムだ。対応したプロバイダーからユーザーがアクセスしたときのIPアドレスを専用サーバーで認証することにより、ワンクリックでコンテンツを購入できる。ただし、オフィスなど他の接続環境から利用する場合には、IDやパスワードの入力が必要になる。利用代金は、毎月のプロバイダーの接続料とともに請求が届くしくみ。

 システム側としては、対応するインターネットサービスプロバイダー(ISP)とコンテンツ提供者側のサーバーに専用のソフトを組み込む必要がある。ソフトは無償で提供する。利益はコンテンツの売上手数料を3者で分配する。各社の配分は明確に決まっていないが、WiSP側では、30%~20%以下のコミッションを予定している。

 すでに、米国では'99年1月からサービスを開始しており、イスラエル、シンガポールでも利用実績があるという。

(2000/4/12)

[Reported by junko@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp