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http://www.metscorp.co.jp/
http://www.shinko-sj.co.jp/
ソフトウェア開発販売のメッツとNEC系のデバイス商社である新光商事は13日、マルチメディア製品を電子商取引で販売する合弁会社「イー・プレジャー(仮称)」を5月に設立することで合意したと発表した。合弁会社の資本金は3億円で、メッツが8割、新光商事が2割出資する。
両社は、メッツの無在庫経営システムを確立したパートナーとしての関係があり、その実績を活用していく。新会社は、インターネットや衛星回線を使い独自の流通インフラを構築して、デジタルカメラやスキャナーなどのハードウェアや、メッツ以外の製品も含めたソフトウェアなどを販売する。現在、ハードウェアメーカー3社と契約をすすめており、ソフトウェアも30製品の販売が決まっている。
当初は、メッツの既存ユーザーを顧客ターゲットとする。同ユーザー数は、Windows95の発売やメッツソフトの低価格化をきっかけとして伸長し、3年前の50万人から現在約100万人にのぼっている。
メッツでは、このユーザー数を2005年までに1,000万人とすることを目標にしており、これまでのようにPCユーザーだけでなく、携帯端末などPC以外も含めインターネットにつなぐことができるユーザーすべてが使えるソフトウェアを供給する企業になることを掲げている。合弁会社設立によりソフトウェア以外の製品やサービスを提供することで、ユーザーコミュニティの活性化が図れるとしている。
一方の新光商事は、商社としてBtoBの業務だったためエンドユーザーまで商品を届けることはできなかったが、メッツと組むことで比較的容易にBtoCの電子商取引分野に参入できるとしている。今後もあくまで主要業務はBtoBの分野だが、フィードバックさせていくことで商社の業務の拡大も見込めるという。
両社とも基盤はすでにあるため、イー・プレジャーの初年度の売上高は2億円を予想し、最終損益で黒字化を目指す。
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(2000/4/13)
[Reported by betsui@impress.co.jp]