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【業界動向】

楽天が店頭市場に新規公開、公募価格下回るも大きく切り返す動き

■URL
http://www.rakuten.co.jp/

 インターネット・ショッピング・モール「楽天市場」と、オークションサービス「楽天フリーマーケット」を展開する楽天(コード:4755)が19日、店頭市場に新規公開した。

 公開前の公募増資は1,500株、公募価格3,300万円で、調達資金が495億円と、店頭市場の新規公開としては1996年8月に店頭公開した武富士(8564、1998年12月に東証1部上場)の調達額およそ467億8500万円を超えて過去最大規模。しかし、新規公開時でなければ、直近でもオラクル(4716)が東証1部上場に伴い大型の調達を計画しているなど、極めて規模が大きい資金調達というわけでもない。

 初値は、公募価格を40%も下回る1,990万円と大幅なディスカウントで始まり、直後に1,190万円の安値をつけ先行きが懸念されたが、その後午後に入り切り返した。高値は3,220万円まであったものの、終値は3,000万円。日中で、1,990万円から3,220万円まで1,230万円動き、安値から高値まで62%上昇した。出来高は452株。

 インターネット専業で利益もあげている企業は未だに数が少なく、インターネット関連株の先行きを見るうえでも同社の公開は注目されたが、終日公募価格を上回ることはできなかった。しかし、反騰をみせたことを市場は評価しているようだ。

 同社の業績は、1997年2月10日の設立から2年で黒字化を達成しており、1999年12月期の売上高は前期比4.0倍増の6億円、経常利益は同6.9倍増の2億2,774万円。2000年12月期の第1四半期(1-3月期)は、売上高が前年同期比6.0倍増の4億2,738万円、経常利益は同6.2倍増の2億208万円と大幅増益になっている。

 インターネット・ショッピングや、オークションといった分野は競争が激しくなっており、今後ますます過熱しそうだ。ショッピングの分野では、前日にヤフー(4689)が決算説明会において自社と楽天を比較(数値は4月時点)している。参考までにそれをあげると、「出店方式」についてヤフーは厳選出店型、楽天は自由出店型、「出店審査」についてヤフーは厳しい、楽天は緩い、「店舗へのサポート」についてヤフーは大きい、楽天は小さい、「店舗数」についてヤフーは49店舗、楽天は2,882店舗、「料金」についてヤフーはテナント料が月間5万円でマージンが1〜4%、楽天は月間5万円でマージンなし、「商品数」についてヤフーは3万4,690点、楽天は21万1,100点、「店舗」についてヤフーは大型店中心、楽天は個人商店も含む、としている。

 オークションについてはebay Japanが日本でサービスを開始したほか、検索サービスのなかではエキサイトも5月から開始する。

ショッピングサービスの比較
出店方式 出店審査 店舗へのサポート 店舗数 料金 商品数 店舗
ヤフー
厳選出店型 厳しい 49店舗 「テナント料」月間5万円
「マージン」1〜4%
3万4,690点 大型店中心
楽天
自由出店型 緩い 2,882店舗 「テナント料」月間5万円
「マージン」なし
21万1,100点 個人商店も含む

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(2000/4/19)

[Reported by betsui@impress.co.jp]


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