|
|
■URL
http://www.so-net.ne.jp/medipro/
ソニーコミュニケーションネットワーク株式会社（So-net）は、'96年4月から開始している医療関係者向けの情報サービス「Medical
Profession(MediPro)」を今夏より強化する計画を発表した。
「MediPro」は利用者を医療関係者のみに限定するため、サービスを利用するには医療関係者かどうか認識するためのサービスコードが必要になる。サービスコードは、MR（製薬・機器メーカーの医療情報担当者）から取得するか、Medipro事務局へ申請する方法がある。診療の専門分野など、登録者の属性によって情報を選別して提供する「One-to-One機能」なども備え、医療関係者の登録数は2万5千人。製薬会社などの提携・協力企業は60社を越え、日本では最大の医療専門情報サイトという。
今夏から始める「MediPro2」サービスでは、医療情報コンテンツの拡充、コミュニケーション機能、E-コマースサービスを追加する。国内外の文献検索や各医療分野ごとの最新情報、臨床ガイドラインなど10種類程度の医療情報を、コンテンツパッケージとして月額3,000円程度で提供予定だ。また、目玉ともいえるのがWebを使ったコミュニケーション機能だ。医師と医療メーカーとのコミュニケーション機能を持つ「MR君」、専門分野別に医師同士が対話できるコミュニティ、病院や研究施設グループどうしのグループウェア機能、学会や講演のインターネット中継、オンデマンドでのビデオ情報提供などを予定している。Eコマースとしては、まずは医療関係の書籍を販売する。
現場では、MRが医師の外来が終わるのを待って、製薬情報などを手渡しするという。それをWeb上のコミュニティを使うことで、医師・MRともに無駄な時間を省くことができる。また、都会の病院から離れていったり、開業した医師でも最新の医療情報にアクセスすることができ、関係者の間ではこの新サービスについてかなり引き合いがあるという。So-netでは3年後をめどに、利用者20万人～30万人、100億円規模の売り上げを見込む。
(2000/4/24)
[Reported by junko@impress.co.jp]