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【イベント】

映像・情報化の未来を見せる家族向けイベント
NHK「BSデジタルフェア」開催

■URL
http://www.nhk.or.jp/digital/

会場内の模様
 NHKの主催によるマルチメディアイベント「BSデジタルフェア」が開催されている。今年12月からのBSデジタル放送開始に先駆け、視聴者に親しんでもらうことを狙いとしたイベントだ。
 BSデジタル放送は、従来のアナログ放送と比べて“高品質・高機能・多チャンネル”といった特長を持つ。サービス的には高画質・高音質のデジタルハイビジョンとデータ放送が中心だ。データ放送では現在の文字放送から格段にデータ量が増え、番組の詳細な解説や、視聴者からのリクエストに合わせた情報表示ができる双方向コミュニケーション、1つのデータからデータ放送・Web・携帯電話と異なる表示形式への発信など、多彩なサービスが可能となる。「BSデジタルフェア」は、こうした技術をさまざまな角度から分かりやすい形で紹介するものだ。

 イベント会場は3つに分かれ、BSデジタル放送と最新の放送技術・情報活用技術を伝える展示エリア、人気番組の生中継を行なう「テント2000」、子供向けのスペース「でじたるお楽しみ館」で構成されている。
実演形式で見せる「リビングルームは情報ステーション」

 展示エリアは順路に沿って見る形で、入口付近では各TV局・CS局のBSデジタルコンテンツを紹介する「これがBSデジタル放送だ!」や、デジタル受信機・受信方法をまとめて紹介。家庭でBSデジタルを楽しむ方法を具体的に展示し、受信相談も行なっている。
 中盤にあるのは未来の放送・情報生活を展示したコーナー。ハイビジョン用プラズマディスプレイの展示や、NASAのスペースシャトルで使われたハイビジョンカメラ、ホームネットワークの未来を実演を交えて見せる「リビングルームは情報ステーション」のコーナーが人気を集めていた。データ放送対応機器もこのエリアで、赤外線でデータ放送の情報を手元のPDAにメモとして送るシステムなどが展示されている。
 後半は「放送局はこう変わる」と題した放送技術を中心に紹介。アナウンサーの声を音声認識し、リアルタイムの文字放送に変換する「ニュース音声認識」や、放送したニュースをすぐに資料化・検索を可能にする「ニュース・オン・デマンド」、アリが動く音も捉えられる「昆虫マイク」といった、通常はまずお目にかかれないプロ機材を中心とした多彩な展示が興味深い。

どんな番組が見られるのか、熱心に質問する人も
 子供向けの楽しい遊びが揃っているのが「でじたるお楽しみ館」。ハイビジョンで見る人気アニメ「おじゃる丸」や、キャスターと自分の姿をデジタル合成できる「ハイビジョンバーチャルスタジオ」、キャラクター「どーもくん」が登場するゲームなどがあり、親子で楽しめる。

 NHKではこのイベントでBSデジタル放送の普及拡大を狙っており、期間中はテレビ番組も特別構成して、展示やステージとの連携を図っている。
 イベント会場は東京・渋谷のNHK放送センターとその近辺。5月7日まで、毎日10時~17時に開催中だ。

(2000/5/1)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp