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http://www.ntt-west.co.jp/news/0005/000508.html
NTT、NTT西日本、松下電器産業、松下通信工業、北陸松下ライフエレクトロニクスの5社は8日、光ファイバーネットワークと情報家電を使った情報流通実験「FTTH(Fiber To The Home)金沢トライアル」を18日から石川県金沢市で実施すると発表した。
実験では、NTT西日本が5月1日より商用サービスを開始した「ワイドLANサービス」を利用し、一般家庭やSOHOなどを最大10Mbpsの光ファイバー回線で常時接続。ユーザーはコンテンツサービスを利用したり、自ら大容量コンテンツを発信することができるようになる。端末としてパソコンが使えるほか、テレビに接続して使用する情報家電端末「HomeGateway」も投入される。HomeGatewayは松下通信工業が開発し、7月以降、参加者に無料で貸し出す予定で、本棚をイメージしたインターフェイスのブラウザーを搭載。簡単に各種サービスにアクセスできるようにしたほか、6GBの記憶装置も装備しており、動画の録画・再生も可能だという。
金沢は、INS64の普及率が高いことでFTTHについても利用が見込めることと、ネットワークの光化が比較的速かったため、今回の実験エリアとして選ばれた。約150ユーザーが参加し、1年間の予定で実験が行なわれる。開始当初は無料でサービスを提供し、半年後から8,000円程度の月額料金を徴収する方針だ。なお、ユーザーは光ネットワークを介してインターネットを利用することも可能だが、バックボーンは1.5Mbps。このため、インターネットへのアクセス回線として利用する場合、接続速度は通常のISPと変わらないという。あくまでもエリア内の情報流通を主眼に、コンテンツ流通のビジネスの検証やHomeGatewayの技術的検証、課金やセキュリティといったプラットフォーム機能の検証を重点的に行なっていくとしている。
(2000/5/8)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]