米国のマーケットリサーチ会社ACNielsen Corporationの一部門であるACNielsen U.S.の調査によると、12歳以上の米国民の64%が「一年以内にインターネットを使ったことがある」と答えたことが分かった。さらに、これらの人々の約半分は、毎日インターネットに接続していることも分かった。調査は、40,000人を対象に行なわれたもの。
最もよく使われているインターネットの利用方法は「電子メール」で、全体の86%を占めた。また、ほぼ半数の人々がオンラインで商品を購入したり、サービスを利用していた。最も多く買われたのが「書籍」で42%、次いで「CD・DVD・ビデオ」の38%、「ソフトウェア」の29%、「旅行関連サービス」の28%となっている。
特に注目されるのが「食品・薬品」で、13%の人が購入している。これについてACNielsenの上級副社長Robert Tomei氏は「我々の調査によると、インターネットで何も購入したことがない人のうち80%は、オンラインでは食品・薬品を“ほぼ間違いなく”購入しないだろうと答えている」と語った。しかし、さらに調査を進めると、食品・薬品を実際に購入した人の94%はその買い物に満足しており、67%は「一年以内にまた購入してみたい」と答えている。こうしたデータからTomei氏は「しかしながら、ここ5年でインターネットで食品を買うことがもっと便利になり普及するにつれて、この傾向は変化していくだろう」と予測している。なお、オンラインで食品を買った人の理由は、「安かったこと」が53%で、「24時間買い物ができる」の50%、「家まで配達してくれる」の49%といった利便性の項目を抑えたことも注目されるところだ。
そのほかの調査結果は以下の通り。
・インターネットを使う場所で最も多かったのが自宅で67%、次いで職場の17%、学校などが7%、友人、親戚の家が5%、図書館が2%だった。
・44%の人が、インターネットを使う日には、「平均1時間かそれ以上使っている」と答えた。
(2000/5/9)
[Reported by taiga@scientist.com]