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【サービス】

Bestlot.comがオークション検索サービスを開始、自動入札やiモード入札も

■URL
http://www.bestlot.com/

松尾社長(右)とサイト責任者の古川氏(左)
 米国NYに本社を置くBestlot.comは12日、日本で初めてインターネットオークションサイト専門のサーチエンジンサービスを開始したと発表した。

 このサービスは、Yahoo!オークション、ebay Japan、楽天市場、Biddersの日本の主要オークションサイトに出品されている商品をすべて一度にまとめて検索することができるもの。ユーザーは無料で利用することができ、当初は広告も掲載しないが、ある程度多くのアクセス数になったら広告を掲載して収入を得る方針。

 検索は、商品の種類や名称、価格、色などの特徴をキーワードとして入力して行ない、商品群を一覧表示することが可能。検索結果は、画像、商品のタイトル、価格、終了日、サイト名の順で表示される。4つのオークションサイトすべてを検索することもできるし、任意のサイトだけを検索することもできる。さらに、商品の価格帯を設定して検索することも可能。表示された結果をクリックすると、各オークションサイトの該当ページが表示される。

 無料登録を行ない会員になると、その他の付加価値がついたサービス「My Bestlot」を使うことができる。メンバーサービスとして当初用意されているのは、イメージホスティングサービス。会員は、Best.comのサーバーに画像をアップロードすることで、画像の掲載できないオークションサイトに出品する時でも、画像を付け加えることができる。アップロードするには、別途FTPソフトなどを使わずにブラウザーを使って行なうため、そういったことが苦手な向きにも簡単に利用してもらうことができるとしている。ホスティングできる容量は10MB。

 このほかの会員サービスとしては、Bestlot.comを通して各オークションサイトに出品できる「出品登録代行サービス」(現在Yahoo!のみ利用可能)、指定したカテゴリーで商品を検索できる「カテゴリーサーチ」、事前に入札したい商品のサイト、番号、時間、金額を指定しておけば、Bestlot.comが代わって指定時間に入札する「自動入札」、商品の説明文にカウンターをつけることで商品のページを何人が見たか人気度などが把握できる「アクセスカウンター」を準備しており、すべて今月中に開始される予定。

 このなかで「自動入札」は、自分が最後に入札できるようにオークション上級者が使う「最後の1分入札」戦略が自動的に行なえるという。来月以降には、Bestlot.comを通じてiモードによる入札が可能になるサービスを予定している。

 松尾博 代表取締役社長は「ebayなどのWebサイトは本当に良くできているが、利用者としてはまだまだ使い勝手の悪い部分があるため、利用者の立場から見て足りない機能を追加して快適に利用したいとの考えではじめたサービス」と述べ、インターネットオークションの補完機能としてのサービスを、今後も順次提供していくとしている。

 また、現在は4つのオークションサイトを対象としているが、今後随時対象サイトも増やしていくという。

 一方、松尾氏は「Bestlot.comの事業とは別に、株式の公開を考えている日本企業に対しインターネットを使ってセルフアンダーライティングを行なうような事業を日本で展開することも考えている」と語った。このために現在、証券会社など金融機関のパートナーを探しているところだという。

(2000/5/12)

[Reported by betsui@impress.co.jp]


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