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http://www.realnetworks.com/company/pressroom/pr/2000/clearleader.html
ストリーミングソフト大手の米RealNetworksは11日、声明を発表し、米MicrosoftがRealNetworksのことを「明らかにインターネットストリーミングソフトウェアのリーダーである」と認めたことを明らかにした。
この文言は、独禁法問題でMicrosoftが4月10日付で米国政府に提出した法的書面の中に記されていた(section 3(b),paragraph 11)。
RealNetworksとMicrosoftは、長い間ストリーミングソフトのシェアを巡って激しく争っており、RealNetworksは「RealPlayer」を、Microsoftは「Windows Media Technologies」を開発。一時期はMicrosoftが意図的にRealPlayerをインストールできないように改造しているのではないかと、法廷問題にまで発展した経緯を持つ。
今回のMicrosoftのこの文章について、RealNetworksのマーケティングと営業担当副社長、Jeff Pancottine氏は「我々だってMicrosoftの弁護士以上にうまく言うことなどできないだろう」と満足気だ。さらに、RealNetworksの上級副社長Kelly Jo MacArthur氏は「Microsoftが法的な文書の中で我々のリーダーシップを認めたというのは注目すべきことだ。なぜならそれはMicrosoftのプレスリリースなどとは異なり、連邦裁判所に対する意見の表明であり、正確でなければならないからだ」と語った。
両社は互いに激しく言い争ってきたが、最近のさまざまな統計ではReal側の優位が見られるようになってきていた。Microsoftの裁判が思わぬところで影響を及ぼし、火を鎮めた格好だ。
(2000/5/12)
[Reported by taiga@scientist.com]