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【サービス】

フィナンテック・リサーチ・ドット・コム、投資情報を有料で提供

■URL
http://www.ft-r.com/
http://www.finantec-net.com/

 フィナンテック・リサーチ・ドット・コム(FTR)は、インターネットを通じて個人投資家向けに日本株やアジア株などの個別企業のリサーチレポートなどを販売するサービスを開始した。

 FTRは2月に資本金4,000万円で設立された。主要株主は、親会社でIR(投資家向け広報)コンサルティングを手掛けるフィナンテックをはじめ、IRコンサルティングのジェネラル・ソリューションズ、新光証券、ダイヤモンド・フィナンシャル・プランナーズ、ジャストシステムなどとなっている。

 個人投資家にプロのファンドマネージャーの知識やノウハウを提供することを目的に、個別銘柄の独自取材レポートや、証券会社や調査機関の調査レポート、投資情報を有料で配信する。FTRの独自レポートはすべて直接取材に基づいて作成する。個人や団体から干渉されることを排除するため、レポート作成の対象となりうる企業からの広告収入に頼らないという。レポートには、星の数が多いほど「優れている」と評価する格付けも掲載されている。

 独自レポート以外では、提携している新光証券、中央証券から日本市場のレポートや投資情報を、同じく平岡証券からはアジア市場の投資情報を、それぞれFTRを通じて提供する。

 また、株主であるジャストシステムとも提携しており、同社が展開している金融情報サービス「投信市場」とも、今後連携を図っていくかまえ。

 個別銘柄レポートについては、ユーザーからのリクエストも受け付ける。このほか、FTRの判断によるモデル・ポートフォリオ(架空の運用ファンド)を設定し、プロのファンドマネージャーが運用する投資信託とパフォーマンス(運用成果)を競い、その結果を定期的に開示することも行なっていく。

 利用するには、会員登録するとFTR作成のレポートとアジア株情報が無制限で閲覧できる。会員登録料は、3ヶ月9,000円、6ヶ月1万7,000円、12ヶ月3万3,000円となっている。また、会員登録しなくとも、その時々に必要なレポートのみを購入することも可能。すべてのレポートが1部200円で、決済は富士ソフトABCのQQQ(サンキューシステム)を使った電子決済と現金決済が選べる。

 今後は、全レポートを英語化して海外の投資家向けにも提供していく予定。

 なお、同社の社員は現在、社長の神保敏明氏と藤本典之氏の2名。神保氏は元和光経済研究所のアナリストで小型成長株のリサーチを担当してきた。藤本氏は野村證券やメリルリンチ証券で個人や機関投資家の営業を担当してきた。

(2000/5/15)

[Reported by betsui@impress.co.jp]


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