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【業界動向】

NTTデータやFDCなど4社、クレジットカード業務のアウトソーシングで合弁会社

■URL
http://www.nttdata.co.jp/
http://www.firstdata.com/

4社の代表者ら
 NTTデータ、クレジットカード業務アウトソーシングで米国最大手のファーストデータ(FDC)、同アウトソーシングで日本大手のダイヤモンドコンピュータサービス(DCS)、クレジットカード会社DCカードの4社は17日、日本国内のクレジットカード会社向けにカード処理業務のアウトソーシングサービスを提供する合弁会社を本年9月に設立することで合意したと発表した。

 合弁会社の社名は未定。資本金は50億円を予定し、出資比率はNTTデータ45%、FDC34%、DCSとDCカードがそれぞれ10.5%ずつを予定している。業務開始は本年10月からの見込み。

 合弁会社は、クレジットカード各社から業務システムの構築や運用を請け負う。共同利用型のシステムを構築しこれを利用してもらうことで、これまで各社ごとに構築・運用してきた業務システム関連のコストを20~30%程度削減できるとしている。共同利用型プラットフォームではあるが、各社のニーズにも対応していくという。

 ICカードや電子商取引に対応したサービスも提供する。また、加盟店登録をインターネット上で完了できる(FDCでは申し込み受付から審査、登録まで24時間で完了するという。インターネットを使わない場合通常は24日ぐらいかかる)仕組みも考えていきたいとしている。

 最初の顧客になるのはDCカードだが、他のクレジットカード会社からの受注を目指し、出資したい意向があれば受け入れる。

 3年後の売上高を150億円と見込み累損一掃。5年後には売上高300億円を見込み、国内カード発行枚数の30%以上のシェア獲得を目指す。

 日本のクレジットカード普及率は6%で、米国の30%(10年後は62%と予想)に比べてかなり低いため、今後の成長余地は極めて高いとしている。この事業が本当に伸びるかどうかは、現金社会の根付いている日本がカード社会に移行するかどうかが鍵となろう。

(2000/5/17)

[Reported by betsui@impress.co.jp]


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