大川功氏(左)と秋元康氏(右) |
CSKグループの株式会社エイティーワン・エンタテインメント(社長:秋元康、会長:大川功)は、インターネットを使った作家養成の通信講座「Dragon Gate」を8月1日より開講すると発表した。7月1日よりWeb・電話・郵送で受講の申込みを受けつける。
「Dragon Gate」では、作詞・脚本・漫画・小説などエンターテイメント分野の現役作家等を講師陣に据え、Webやメールなどのインターネットや、CD-ROM、教則本などを使って学べるようにする。8月1日には「作詞」「脚本」「小説」「漫画「感性」「アントレプレナー(起業)」の6コースを開講。期間は3か月で、受講料は3万円。カリキュラムや指導要領は現役作家等の講師陣を交えて考え、それにもとづいてDragon Gateで添削などを行なう。受講生からの質問などに関してはスケジュール等の許す範囲で講師陣がなんらかの形で答えていくという。
また、受講生どうしで会話のできるBBS・チャットや、オンラインでのコンテスト、オンラインで用具等が買える「購買部」なども用意し、バーチャルキャンパスとしてのコミュニティの性格も持たせる。卒業後もこのコミュニティに参加できるようになる。
成績優秀者や、講師の目にとまった受講生については、プロデビューのチャンスを提供する「登龍門」の役割も持つという。また、卒業生については「才能バンク」として登録し、既存作家や企業などから声がかかるようにする。例えば、「歴史物の映画脚本を書ける人材が欲しい、といったときに才能バンクから探せるようにしたい」(秋元康氏)という。
Dragon Gate画面 |
CSKグループでは、インターネットが普及する一方、端末もゲーム機や携帯電話などが主流になり、「誰もがいつでもどこからでも」インターネットを利用するようになると予測。Dragon Gateは、その市場にオンラインでのコミュニケーションや新しい遊び、教育など「形のないモノ」の取引を提供していく戦略の一環としている。
現在米国を中心に日本でもオンライン教育サービスが盛んになりつつあるが、特に日本では技術系や語学などが中心で、今回のような作家講座などはまだ少ない。
なお講師陣としては、作詞家コースに湯川れい子や売野雅勇ら5名、脚本家コースに北川悦吏子や鎌田敏夫ら6名、小説家コースに伊集院静や鈴木光司ら3名、漫画家コースに弘兼憲史やしりあがり寿ら7名、感性コースに久石譲や林真理子ら4名、アントレプレナーコースに熊谷正寿や大久保秀夫ら5名を予定している(敬称略)。
(2000/5/17)
[Reported by masaka@impress.co.jp]